三浦大知と久保田利伸、R&Bシーンを代表する二人の関係性 『FNS歌謡祭』共演を機に辿る
それよりも前には、三浦は自身のソロライブ『DAICHI MIURA LIVE 2009 -Encore of Our Love-』で同曲をカバー。このとき、三浦はピアノを弾き語り、しっとりと艶やかに久保田の名曲を歌いあげた。また、音楽特番『音楽の日 2018』の「平成アノ日のメドレー」でも再びカバーしている。
そもそも、久保田と三浦はどちらもR&Bに精通しているアーティストだ。三浦は2008年以降、クリエイターのNao’ymtと何度もタッグし、「Your Lovefeat. KREVA)」や「Unlock」などR&B色の強い楽曲をリリースしてきた。一方、久保田は“日本で誰よりも早く、R&Bを広めた第一人者”といわれている。
今回はそこにJUJUという、もう1人の理解者が加わる。彼女もまたニューヨークに在住していた時代に、得意とするジャズだけではなく、R&Bやヒップホップなどあらゆる音楽ジャンルの技術を習得してきたアーティストだ。そんな三浦とJUJUを、久保田が前述の事前帯番組で「地球上で一番番信頼のできる2人」と語っていたのもあながち大げさではないだろう。
久保田利伸、三浦大知、JUJU。高い歌唱力を持つ彼らが互いに絶大な信頼を寄せ、自らのパフォーマンスを最大限発揮したら、一体どんな音楽が生まれるのか。きっと、これまでの『FNS歌謡祭』の中でも指折りのコラボレーションになるに違いない。
■苫とり子
2019年春からフリーライターに。
主にコラムやライブ・イベントのレポートを執筆しています。
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