水谷果穂、歌を通して伝えた歌手/女優としての歩み miwaやスピッツのカバーも披露したバースデー公演

水谷果穂、バースデー公演レポ

 水谷果穂が、22歳の誕生日を迎えた11月3日、月見ル君想フにて、バースデーワンマンライブを開催した。

水谷果穂

 2012年から女優、2017年からは歌手としても活躍している水谷。彼女にとって今年は、TBS系金曜ドラマ『凪のお暇』(エリィ役)に出演、テレビ東京系ドラマBiz『リーガル・ハート~いのちの再建弁護士』のエンディング主題歌「朝が来るまで」を担当、8月には1stアルバム『深呼吸』をリリースするなど、飛躍の一年となった。なかでもその存在を広めた出来事は、4月から放送されたNHK朝の連続テレビ小説『なつぞら』(三橋佐知子役)に出演したことだ。会場には、水谷の成長を記憶に焼き付けたいといわんばかりの多くの観客が集まった。

 バックに飾られた大きな月が暗転すると、サポートメンバーに続いて白いノースリーブワンピース姿の水谷が登場した。大きな月が目印となるこの会場は、“月”の単語がよく出てくる水谷の楽曲に相応しい。青々としたライティングが照らす中、最初に披露したのは「君のステージへ」。風が吹き抜けていくかのような柔らかな手振り、透き通った歌声とともに、その存在が会場へ自然と溶け込んだ。「スプラウト」へ繋げると、ステージ上を移動しながら歌う水谷を、会場中の視線が追っていく。

 「今日は無事に22歳を迎えました。ワンマンとしては2年ぶりということで、ぜひ、みなさんで楽しんでいってください!」と告げ、歌手へと足を踏み入れるきっかけとなった、デビュー曲「青い涙」を届けた。再び、灯りの点いた月は、歌う水谷と重なり、綺麗な絵を描いていた。伸びやかな歌声が染み渡る。

 茶目っ気のある振り付けを踊った「恋のレシピ」、盛り上がりを見せた「ナナイロ」を歌い上げた後に、「なにで(私を)知ってくれました?」と、耳に手をあてながら愛らしく尋ねた水谷。観客から「凪」との声が上がったことで、『凪のお暇』の主題歌であるmiwaの「リブート」をスタンドマイク片手にカバー。自身の楽曲とは異なるロック調の楽曲でも、勢いのある歌声を響かせ、隠された一面を発揮した。

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