乃木坂46 鈴木絢音、グループを代表する一人に躍進 独自路線を進むキャラのギャップとディープな趣味
舞台においても、『ナナマルサンバツ THE QUIZ STAGE』(2018年5月)、『舞台「けものフレンズ」2~ゆきふるよるのけものたち~』(2018年11月)、『GIRLS REVUE』(2019年1月)、『ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE ROUND2』(2019年5月)と出演作が続く。今年5月リリースの23枚目のシングル曲「Sing Out!」では、「ジコチューで行こう!」以来、2度目の選抜入りを果たしている。フォーメーションが、2期生で初の選抜入りとなった渡辺みり愛とのシンメというのも感慨深いものがある。
乃木坂46は、11月13日に放送となる『ベストヒット歌謡祭』(日本テレビ系)に出演。歌唱曲は「Sing Out!」であることが発表されている。今年も年末大型番組のアナウンスが続々と始まっており、やがて『日本レコード大賞』(TBS系)、『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)への出演が見えてくるのだろう。乃木坂46にとって「Sing Out!」は、2017年の「インフルエンサー」、2018年の「シンクロニシティ」に続く、いわゆる2019年の勝負曲。そんな楽曲の選抜に鈴木が入っているということは、2018年のターニングポイントを経て、選抜としてグループを代表する一人に躍進した証拠である。
鈴木は3列目と決して目立つポジションではない。しかし、アンダーメンバーがいて選抜メンバーがいるように、センターやフロントと同じように後列ポジションもパフォーマンスには必要不可欠な立ち位置である。「Sing Out!」には、〈僕たちはここだ Stomp your feet 存在に気づくように踏み鳴らせ!〉という一節がある。そんな歌詞とともに、年末の音楽番組で鈴木の存在に一人でも多くの人が気づくことを期待している。
■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter