今市隆二が語る、ソロ活動で芽生えた意識の変化 「歌い継がれるようなヒット曲を作りたい」

RYUJI IMAICHI、意識の変化

「自分ってものを表現するのがベスト」

ーー今市さんは、NE-YOさんやブライアン・マックナイトさんともコラボしていますが、ご自身のミュージカリティに対して一番影響が大きかったアーティストは誰だと思いますか?

今市:今は完璧にブルーノ・マーズですね。でも、洋楽の入り口はブライアン・マックナイトなんですよ。もちろんスティーヴィー・ワンダーも好きだし、 TankもBoyz II Menも。きりがないですけど。

ーーブルーノ・マーズのどの辺に一番刺激を受けていますか?

今市:今、時代的にシンガーが減ってるじゃないですか。要は、マライア・キャリーとかホイットニー・ヒューストンみたいなシンガーが減っていって、ザ・ウィークエンドになるとカッコいいのですが、トラックで聴かせてる部分があって、どちらかというとシンガーのイメージが少ないですね。やはり自分はボーカリストになので。ブルーノ・マーズは、ライブの映像を見ると毎回歌のフレーズが違ったり、アレンジが違ったりしていて、「Versace on the Floor」を見たときに「来た!」みたいな(笑)。自分がEXILEに憧れて、カラオケでEXILEをすごい歌ってたときの感覚を思い出して、久しぶりに鳥肌が立って、すぐATSUSHIさんに「こんな動画があるんですけど! やばくないですか!?」って連絡したら、「今ちょうど見てた」って。ボーカリストとして、久しぶりにビビッときたんです。この前もラスベガスでライブを見たんです。世代問わず盛り上がりがすごく、アーティストとして本当にリスペクトしています。

ーーそういうなかで、自分が感動するものを作りだしたい、届けたいという気持ちは大きいですか?

今市:それはもう絶対です。曲を作るのってすごく労力も使うから、すごく愛してもらいたいし、やっぱりヒット曲を作りたいです。それは作ろうと思ってできるものじゃないし、でも、作ろうと思ってないとできないし。いろんな出会いのタイミングとか、時代とかが重なってできると思うので、「ヒット曲を作ろう」というモチベーションで作っていくしかないなと思っています。

ーーでも、「え? 今市さん、売れてるじゃん? ヒット曲作ってるじゃん」みたいなイメージを持たれることもあると思います。

今市:全然そんなことないです。三代目としては「R.Y.U.S.E.I.」が沢山の方に愛して頂いてヒット曲になったと思うんですけど、ソロとしては。ヒット曲の概念も難しいですよね、たとえば尾崎豊さんの「I LOVE YOU」も、当時は意外と売れてないんですよね。だけど、これだけ歌い継がれているし。やっぱり残る曲を作りたいし、それには自分の思いを表現すればいいだけのことかもしれないし。それで残らなかったら残らないでしょうがないけど、自分ってものを表現するのがベストかなと思いますね。残るものは、狙って作るものじゃないと思います。

ーー今市さんは、完全に新しいものを作ると言うよりは、リバイバルをしながら自身のセンス提示していくタイプでしょうか?

今市:それでしか新しいものは生まれないのかなって思います。これだけ曲もあって、アーティストもいて、音楽家がいるので、それが自然と新しいものになっていくんじゃないかなと思いますね。

ーーご自身のセンスには自信はありますか?

今市:いや、まだまだだと思います。いろんなトラックメイカーの人と、曲を作ったり音楽話をしたりすると、自分の知らないことが多いです。だから、すごく幅広く音楽を聴くようになりました。

ーー昔のレコードで好きなものはありますか?

今市:最近でいうと、「Catch my Light」という曲をツアーでやってたんですけれど、ラストのサビを繰り返すときにちょっとアレンジを変えたくて、シェリル・リンのフレーズを入れたりしましたね。スタイル的に好きなのは、メアリー・J.ブライジ、アリシア・キーズ、ミュージック・ソウルチャイルドみたいに、ヒップホップ要素も入ってるシンガーですね、最近はその路線に行けたら超かっこいいなと思ってます。

ーー『LDH PERFECT YEAR 2020』では、登坂広臣さんとドームツアーを行うことが発表されましたが、ツアーに向けたイメージはあるでしょうか?

今市:楽曲はまだ完成はしてないですけど、何曲かイメージがあって作っている状況です。イメージをガラッと変えたいですね。どんなイメージなのかは、曲の出来次第なんですけど、また新しい自分を見せたいという思いは強いです。

ーー2020年に向けて、今市さんはどんな存在を目指していきたいですか?

今市:まずはドームツアーを成功させることが目標ですし、来年はいい感じになりそうな曲が今あったりもするので、そのクオリティを高めて、ヒット曲になれば。やっぱり曲ありきだなってすごく思うし、いいものができそうな感覚もあるので、楽しみにしていてほしいです。

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(取材・文=宗像明将/写真=鷲尾太郎)

■作品情報
RYUJI IMAICHI『RILY』
発売:10月30日(水)
CD+DVD価格:¥1,980(税込み)
CD価格:¥1,320(税込み)

【CD】
・RILY
・Church by the sea
・夜明け前
・これが運命なら
・RILY(Instrumental)
・Church by the sea(Instrumental)
・夜明け前(Instrumental)
・これが運命なら(Instrumental)
【DVD】
・RILY(Music Video)

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