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三森すずこ、山崎はるか、立花理香……声優アーティストが持つ、個性が光る自己プロデュース力

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 声優アーティストならではの特権ーーそれは、特定の音楽ジャンルに縛られず、その時々で最適なトラックを選びながら、自身の表現を追求できることだろう。だからこそ、彼らの音楽活動には本人のキャラクターが大いに反映される傾向が強く、時には活動全体を“セルフプロデュース”することさえ可能にしうるのだ。本稿では、とりわけ個性の強い4名の声優アーティストを紹介しながら、今後のシーンに対する期待感を綴ってみたい。

三森すずこ

[キャプション]

 舞台女優としての経験を活かし、ミュージカル仕立てのライブを得意としてきた三森すずこ。彼女の快活なダンス力と音楽的趣向を物語るのが、2017年4月発表のビッグバンドジャズ楽曲「恋はイリュージョン」だ。同曲のライブ披露時には、華麗なタップダンスも繰り広げるなど、その活動には表現者としての強みを大いに感じさせられる。

 そこから一転、最近の彼女は“等身大の三森すずこ”を届けようとする姿勢も覗かせつつある。その好例が、今年2月発売のミニアルバム『holiday mode』収録曲「星屑のカーテン」だ。同曲では、夜空を見上げ一面の星空に感動を抱きながらも、〈真夜中過ぎのエピソードはちょっぴり後悔と共に/明日まぶたをこするでしょう〉と、優しい“憂い”を感じさせる場面も。彼女のパーソナルな一面に触れたような、どこか儚い印象を与えるフレーズだ。また、歌詞にある星空の情景を視覚的に再現すべくだろう。今年8月には、同曲のタイトルを冠したライブ開催時、そのステージにプラネタリウムを選んでいたことも記しておきたい。

山崎はるか

【山崎はるか】1stフルアルバム「Cʼest Parti!!」全曲試聴MOIVE

 2018年5月にシングル『ゼンゼントモダチ』でソロアーティストデビューを果たした山崎はるか。8月28日には1stフルアルバム『C’est parti!!』を発売し、10月には東名阪を巡る初の全国ツアーも開催。『C’est parti!!』は、フランス語で“Let’s Go!!”を意味する言葉で、作品のテーマは遊園地(テーマパーク)とのことだ。

 そんな『C’est parti!!』には、自他共に認める“ガチオタ”な彼女が太鼓判を押すほど、バラエティ豊かな楽曲が勢揃い。エレクトロの手練れ・佐高陵平(y0c1e)が手掛けたチップチューン楽曲「キセキ的☆スマイリュージョン」、曲中で〈ハートもとろける「はるかスペシャル」いかがですか?〉と歌う「ChuChuパフェ☆SP」から、勇敢さを打ち出した「Dragon Dance」、初の作詞に挑戦したミドルバラード「ヒヤシンス」まで、作品全体を通しての表情は様々。山崎本人にとって最高のエンターテイメントである「遊園地」のアトラクションに着想を受けて曲の選定から歌詞のディレクションまで行い、1日の流れを表現すべく楽曲を配置するなど、「声優だからこそできる様々なキャラクターを楽曲ごとに表現したい」という本人の意欲が、ひしひしと伝わることだろう。

 また、同作に感じる“何でもありなテーマパーク感”を象徴するのが、極限まで“ポップさ”を際立たせたアートワークだ。普段から奇抜な髪色で話題の山崎はるか。彼女の明るい金髪は、今回の作品全体の雰囲気を明瞭に映し出すようでもある。周囲の顔色を窺うことなく、自身の“好き”を詰め込んだビジュアルが、音楽活動においてセルフプロデュース的な観点の武器になるというのは、彼女ならではの大きな強みだろう。そんな山崎はるかは、今後どれほど面白い活動を展開してくれるのか。『C’est parti!!』はその試金石となるに違いない。

      

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