“愛されMC”中居正広、音楽番組に起用され続ける理由 相手に届けることへの意識とこだわり
いつもの『UTAGE!』メンバーが帰ってくる!
8月22日にTBS系音楽特番『「UTAGE!」令和の夏!挑戦の夏!3時間SP』が放送される。番組MCを務めるのは中居正広、MCアシスタントには渡辺麻友が出演。今回は「アーティストに歌って欲しい曲」などを募集したところ3万件超のリクエストが寄せられたという。
MCを務める中居は、7月13日に放送された生放送の音楽番組『音楽の日』(TBS系)でも9年連続で総合司会に抜擢された。そこで本稿では中居が音楽番組のMCとして起用され続ける理由を探ってみたい。
絡まれすぎな“愛されMC”
安住紳一郎と共に総合司会を務めた『音楽の日』では、ワイプにうつるたびに手を叩き、口ずさむ中居の姿があった。特にジャニーズ事務所の後輩たちが登場すると、パフォーマンス中とはいえ積極的にアドリブをきかせて中居に絡んでいた。こうした流れは恒例になりつつあり、視聴者もどこかでそれを期待する人も多いのではないか。
嵐の大野智とは、『うたばん』(TBS系)で恒例だった“下克上コント”を披露。SNSでも話題を集めた。KAT-TUNも中居と安住に絡み、中居はタジタジだったものの、スイッチさえ入ればいまにもメンバーに混じって歌い踊りそうな雰囲気さえ感じた。
ここまで出演者に絡まれるMCもそうはいないだろう。日ごろから積み重ねてきた関係性が、生放送のアドリブで表れたのではないか。絡まれすぎるくらいが観ている方もハラハラして楽しい。
自称「音楽をかじっていた人」
今年3月、ラジオ番組『中居正広 ON & ON AIR』(ニッポン放送)で、安室奈美恵のアルバムを聴いた感想を語った中居。久しぶりにCDを購入して車の中で聴いたという。
「昔、音楽かじってたことがありまして……」と前置きし、「Hero」について、ちょっぴり危うい様相でサビのメロディをなぞり、「あれ、俺これ一回も頭から聴いたことないやと思って、ド頭から聴いてみて……」と繰り返し聴いたのだそう。
「一曲の構成が……あのサビだけ聴くとイントロとかAメロ、Bメロってすごくポップな感じの曲に仕上がってるのかなと思ったら、スローのサビから入ってたのね。スローのAメロみたいなのがあって、また場面変わってちょっとサビやるんだけど、また普通のポップなAメロがあって……なんだこの曲の構成!って」と構成に引き込まれた中居。「よくある大サビの部分をゆっくりした(曲)……それにしてもスピードが遅すぎるから。これどんな感覚で作ってるのかな……」と分析をはじめたところで、「ヤバい!」と心境に変化が生じた。
「もの凄い固結びをして閉まっておいたエンターテインメントのスイッチみたいのが……ヤバイヤバイ、緩くなっちゃう緩くなっちゃうみたいな(笑)。固結びしてギンギンに結んで、もう、俺の奥の方に閉まって、その扉も鍵を何重にもしてたのに、ガチャガチャガチャガチャって動いちゃってる感じ」と心を揺さぶられたと話していた。
はじめは「カッコいいな」というアルバム全体の印象から、楽曲構成の細かな分析をした中居。琴線に触れた一曲を聞くにしてもこの感じ。恐らくラジオで語った以上に、深い分析をしていただろう。