KOKOKO!、Ondo Fudd、Datach'i……小野島大が選ぶエレクトロニックな新譜9選
ルーク・スレーター(L)、スティーヴ・ビックネル(S)、ファンクションことデヴィッド・サマー(D)というテクノの大御所3人が組んだLSDの1stアルバムが『Second Process』(LSD)。非常にストイックで硬質でハードなミニマルテクノが容赦なく攻め立ててくるフロアキラーな42分。記号に徹した曲名も骨太で無愛想なサウンドも、テクノファンにはこたえられない一作です。
ロシアのテクノ女帝ニーナ・クラヴィッツのレーベル<трип>から、ロシアの男女テクノデュオ・PTUの3作目『Am I Who I Am』。エクスペリメンタルな変則ミニマルテクノ。ローのアタックと硬質なビートが刺激的な、狂気を孕んだクールなエレクトロニカはオリジナリティに溢れています。フロアの沸騰が目に見えるようで、ロシアのテクノシーン、なかなか面白いことになってますね。
韓国の女性DJ、ペギー・グーが人気ミックスシリーズ『DJ-KICKS』(!K7)に登場。Aphex TwinやDMX Krew、Kode9といったベテランから新鋭まで、新旧織り交ぜたテクノ〜エレクトロが次々と飛び出してくる多彩な選曲、起伏に富んだ展開は文句なく楽しめます。