BTS J-HOPE、“スマイル・ホヤ”と呼ばれた理由 ダンスをベースにした音楽的才能に迫る

 キャラクターの面でやはり印象に残るのは、いつも朗らかなその笑顔だ。ストリートダンサー時代のニックネームも「スマイル・ホヤ」だったというから、アマチュア時代から笑顔がトレードマークだったようだ。BTSのドキュメンタリー『Burn The Stage: The Movie』で、リーダーであり同い年のメンバー・RMがJ-HOPEのことを「水のような存在」と表現する場面がある。ステージで踊る姿やパフォーマンスの水準もだが、メンバーの気持ちを上げてくれるような振る舞いなど、自然にただそこにいてくれるだけで気分が楽になるような存在だと語っていた。

 J-HOPEという芸名は本名、チョン・ホソクのイニシャル・JHと、ギリシャ神話をベースにした『イソップ風寓話集』の中の「パンドラの箱」の結末、「祝福は飛び去ってしまったが、箱の中には希望(hope)が残った」が由来だという。いつも笑顔を絶やさないある種のタフさは、名前の通りグループにとっての“希望”を体現しているのかもしれない。BTSを最も有名にし、最も「彼らならでは」と言われているのものはやはりダンスパフォーマンスだ。グループの基礎とも言えるダンスパフォーマンスや人間関係の両側面において、グループの支柱的な役割を果たしているのがJ-HOPEと言えるのではないだろうか。

※記事初出時、一部表記に誤りがございました。訂正の上お詫びいたします。

■DJ泡沫
ただの音楽好き。リアルDJではない。2014年から韓国の音楽やカルチャー関係の記事を紹介するブログを細々とやっています。
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