日向坂46 柿崎芽実、初の卒業が与えた衝撃　グループの基調作った“アイドル性”を紐解く

　また、姉分的存在の欅坂46の平手友梨奈とは仲が良く、自身のブログで二人の画像を公開していたこともあった。この二人は「てちめみ」の名で親しまれていた。平手をセンターとした欅坂46のクールなイメージに対して、柿崎を中心としたけやき坂46の温和なムードという対比が強まっていく中、けやき坂46から日向坂46へ改名し、表向きの関係性が途切れた今でもなお両グループの掛け持ちファンが多いのは、こうしたグループの垣根を越えた親交を、率先して明かしている彼女たちのような存在によるところが大きい。

　けやき坂46は一貫してライブ活動に励んできた。欅坂46よりも先に全国ツアーを敢行。Zeppから着々と経験を積み重ねてきた。活動を通して生まれた「ハッピーオーラ」というモットーを掲げて、ようやく今年改名を経てデビューを果たしている。

　だからこそ、今回の卒業発表はファンの間でも衝撃は大きい。同じ日には2期生の濱岸ひよりが休業を発表している。二人の決断が、今後グループにどのような影響を及ぼすのか注目したい。

■荻原 梓
88年生まれ。都内でCDを売りながら『クイック・ジャパン』などに記事を寄稿。
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