NEWS、なぜコンセプチュアルな楽曲多い? 振付担当する杉谷一隆をゲストに迎えたラジオを聞いて

 「これはね、僕ら側が欲してるんですよ。次はどうくる? 杉谷さん! って。この楽曲をどう振付してくれるの? って」。そして、毎回どういう動きを作ってくれたのかVTRを見るのが「楽しみだ」と話した小山。どんな言葉にも勝る、リスペクトと愛を感じられる表現だ。

 「必ず良いものを作ってくれる」という期待。それを「100%で応えてくれる」という信頼。まさに両想いの関係なのだから、それは一緒に仕事をしていてワクワクしないはずがない。そして、同時に両想いなのは、動きを作る杉谷と楽しむメンバーだけではないことにも気づく。クリエイターと共にライブを創り上げるNEWSと、ファンの間にも「良いものを見せてくれるに違いない」という期待と、「それを一緒に楽しんでくれるに違いない」という信頼が、そのまま当てはまる。その期待と信頼を裏切ることなく寄り添い、歩み続けた結果が、NEWSならではの楽曲、そしてライブ演出に繋がっているのだ。

 最新アルバム『WORLDISTA』を引っさげて、静岡、福岡、北海道、宮城、福井、広島、大阪、埼玉、長野を巡るツアーを、3月9日よりスタートさせたNEWS。番組後半では、今回のライブでファンにも真似してほしい“バワリーポーズ”の解説も。“バワリー”とは、『WORLDISTA』のテーマとなっている仮想空間で集めていくポイントのようなもの。「親指と人差し指でOKポーズを作り、手の甲を外に向けて、中指・薬指・小指を口元につける」と説明する杉谷の横で、中指・薬指・小指の部分が『WORLDISTA』の頭文字“W”になっているのを「すごくない?」と興奮してスタッフに伝える小山。いつもこんなふうに新しい振付を見るたびに、こうして楽しんでいるのだろうと思うと微笑ましくなる。

 「こっちは味をしめましたよ。あ、出てくれるんだなって(笑)。ここに、シゲ、増田、手越がいてもいいかもしれない!」と、話がまだまだ尽きないといった様子の小山は、また杉谷をゲストに呼ぶ気満々。こちらとしても相思相愛のメンバーと杉谷のトークを、ぜひまた聞きたいところだ。そして、ツアーに参加するファンの方は、ぜひライブ会場にいるトレードマークの大きな帽子をかぶった杉谷を見つけて、バワリーポーズで挨拶をしてみてほしい。きっと杉谷、メンバー、ファンの間でキャッチボールされる愛情こそが、また新たなワクワクを生む熱量になるはずだから。

(文=佐藤結衣)

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