乃木坂46 西野七瀬卒業コンサートに見た、“努力と感謝と笑顔”の歴史

乃木坂46 西野七瀬卒業コンサートに見た、“努力と感謝と笑顔”の歴史

「自分にしかない個性を出していって、乃木坂46にとって絶対に必要な存在になりたいし、見てもらって楽しいと思えるようなグループになりたいと思います」(『乃木坂46 7th YEAR BIRTHDAY LIVE Day4 ~西野七瀬卒業コンサート~』オープニング映像より、乃木坂46オーディション時の様子)

西野七瀬

 『NHK紅白歌合戦』に4回連続で出場しても、『日本レコード大賞』を2年連続で獲得しても、海外でライブをいくつも成功させても、卒業コンサートに5万人の観客が訪れ、全国200館を超える大規模なライブビューイングが実施されても、決して驕ることなく、謙虚な姿勢と感謝の気持ちを貫き通す。『乃木坂46 7th YEAR BIRTHDAY LIVE Day4 ~西野七瀬卒業コンサート~』は、そんな“絶対に必要な存在”になった西野が築き上げてきた“努力と感謝と笑顔”の歴史を、改めて感じさせられたライブだった。

 公演本編のVTRでも紹介されていたが、最初の『お見立て会』で握手に来たのは数人、1stシングルおよび2ndシングルでは3列目、テレビ番組では泣いてばかりだった西野は、3rdシングルタイミングでの舞台『16人のプリンシパル』で自分を曝け出した“自己紹介”を経て、徐々にファンの目を引く存在に。8thシングルで単独センターを射止めて以降はグループのエースへと成長し、乃木坂46が今日の人気を獲得するうえで欠かせない存在となった。

 コンサートはその足跡をたどるように、彼女が初めてセンターを務めた8thシングル表題曲「気づいたら片想い」でスタート。西野がソロでスポットライトを浴び、震える声でサビ頭を歌い出したあと、他のメンバーがゆっくりと勿体ぶるように、彼女の肩へそっと手をかけて後押しする様子は、まさにメンバーと西野の関係性、この日の寂しさを端的に表していたように思う。

 そこから、絶対的エースとして切磋琢磨した白石麻衣とのWセンター曲「今、話したい誰かがいる」、8thシングルカップリング曲であり、西野のキュートな一面を引き出した「ロマンスのスタート」、2作連続センターとなった9thシングル表題曲で、曲に後押しされるように西野自身も殻を破った「夏のFree&Easy」では、当時の心象を表現するように、西野がワイヤーで宙を舞い「大阪、声出るかー!?」と叫ぶ。

 高山一実、伊藤かりん、与田祐希と1期、2期、3期メンバーが彼女との思い出を話した後に歌った、彼女にとって初めてのソロ曲「ごめんね ずっと・・・」を終えると、場面は3期生パートに。山下美月センターの「自分じゃない感じ」、岩本蓮加センターの「トキトキメキメキ」、アンダー曲として中田花奈センターの「春のメロディー」が披露された。

 ユニット曲ゾーンに変わり、西野・秋元真夏・齋藤飛鳥による「Another Ghost」、白石・衛藤美彩・松村沙友理・高山による「魚たちのLOVE SONG」、若月佑美の卒業により堀未央奈が後継者「2代目箸くん」になり生まれ変わった“新・若様軍団”こと“堀様軍団(堀・梅澤美波・山下美月・阪口珠美)”による「失恋お掃除人」、久保史緒里センターのアンダー曲「君は僕と会わない方がよかったのかな」をパフォーマンスし、バースデーライブとしての一面もしっかりとのぞかせはじめる。

 再び西野がセンターに戻り、2015年3月の11thシングル表題曲「命は美しい」、「何もできずにそばにいる」を経て、大園桃子センターの「羽根の記憶」、乃木坂46の“全体曲”としてサビ以外は1期生→2期生→3期生と歌割りが進んでいく「設定温度」、4期生によるこじ坂46の「傾斜する」と深川麻衣ソロ曲の「強がる蕾」、全体での「転がった鐘を鳴らせ!」へと続く。

 1stアルバム『透明な色』発売時のカップリング投票で1位を獲得するなど、ファンからの人気も高く、西野のユニット曲といえば真っ先に挙げられる「他の星から」は、卒業メンバーである若月佑美と伊藤万理華に変わって山下美月・与田祐希が入ってパフォーマンス。続けて生田・白石・松村による「ショパンの嘘つき」、西野・桜井・山下による「Rewind あの日」では歌詞の世界観にあわせて“乃木坂46ナンバー(プレートには西野の誕生日である「05-25」)”のオープンカーがステージに登場し、西野が好きだと公言するアンダー曲「生まれたままで」では、渡辺みり愛がセンターを務めた(参考:西野七瀬 公式ブログ)。

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