嵐、活動休止発表後初のパフォーマンスで見せた“らしさ” 『Mステ』3時間SPを見て

 嵐が、2月1日に放送された『ミュージックステーション3時間スペシャル』(テレビ朝日系)に生出演。最新シングル曲「君のうた」と、コンサート定番曲「感謝カンゲキ雨嵐」のSPメドレーを披露した。

 先日、2020年末をもって活動休止することを電撃発表した嵐。この突然の出来事に、ファンのみならず日本中のお茶の間に大きな衝撃が走った。しかし、ジャニーズ事務所公式サイト「Johnny's net」に掲載された5人のコメントや、発表後に迅速に行われた記者会見は、やはり嵐らしい“安心感”を与えてくれるものだった。休止は決して突発的なものではなく、2017年から慎重に話し合いが重ねられてきたこと、1人の決断ではなくメンバー全員で意見を出し合って一つの結論へ着地させたこと、そして嵐は“5人で嵐”であるという本人たちとファンにとっての共通認識ーー。色々な記事や憶測が飛び交っていても、メンバーたちから出てきた言葉とこの共通認識だけが真実であり、あくまで前向きな休止である。そう断言したいと思えるのは、嵐がこの20年間で培ってきた大きな信頼によるものなのだろう。

 記者会見後、5人で初のテレビ生出演ということで特に注目が集まった今回の『Mステ』。オープニングで相葉雅紀が「今日は120%でやらせていただきます!」と逞しい意気込みを告げたものの、最初は心なしかメンバーの表情が固いように感じられた。しかしそんな杞憂もつかの間、スタジオトークでアニメに関する話題をタモリから振られると、櫻井翔が『美少女戦士セーラームーン』を観ていたことや二宮和也が『ドラえもん』の下着を着用していたことなどが明かされ、いつもの“嵐らしい”安定感あるトークが繰り広げられていく。

 その後は「奇跡の発掘映像ランキング」で、当時14歳の松本潤が花火大会のMCに挑戦した時の初々しい姿や、メンバーが10代の頃にジャニーズの名曲カバーを披露した際のレアなVTRが流された。そして、伝説のスケルトン衣装に始まる過去の『Mステ』出演映像を振り返るコーナーも経て、いよいよスタジオパフォーマンスの時間に。まずは、東京フィルハーモニー交響楽団の壮大なオーケストラ演奏をバックに「君のうた」が披露された。丁寧に歌い上げる5人の優しい眼差しからは、歌以上のメッセージが伝わってくる。今回の休止発表を踏まえて作られたわけではないはずなのに、改めて今の嵐の状況にぴったりな曲だと思わずにはいられなかった。

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