デビューシングル『泣かせてくれよ』リリースインタビュー
次長課長 河本準一×おばたのお兄さんが語る、吉本坂46で叶えたい野望「アイドルの概念を壊したい」
「東京ドーム3daysライブができるまで走り続ける」(河本)
――表題曲の「泣かせてくれよ」を初めて聴いた時、イメージ通りでした? それとも意外でした?
おばた:吉本坂は「アイドル」と謳っていたのでこの曲調は意外でしたね。実際にMVを撮影して、秋元先生の作戦はすごいなと感じました。吉本坂だからこそ歌える歌詞だし踊れる振りになっていたので。
河本:僕はとんねるずさんが大好きだったので、「泣かせてくれよ」を最初に聴いた時、「情けねぇ」や「一番偉い人へ」をイメージしたんです。若い頃、「ガラガラヘビがやってくる」はすぐ頭に入ってきたけど、とんねるずさんが歌う大人な曲には戸惑って。でも、いまは「情けねぇ」や「一番偉い人へ」が心に染みるし、カラオケでよく歌ってるんです。だから、貴さん(石橋貴明)と憲さん(木梨憲武)に「泣かせてくれよ」を聴いてほしいなと思ってます。
――確かに近いモノがあると感じます。
河本:憲さんがふざけ半分で「俺たちは芸人じゃなくて歌手だから。歌手の中で一番面白いのよ」と言ったことがあって。その言い方が好きだったんです。当時、チェッカーズさんとガッツリ絡める芸人なんていなかったじゃないですか。カッコいいなと思っていたら、いまチャンスが来たんですよ。
――80年代後半は、芸人よりも歌手の地位のほうが断然上だったけど、とんねるずが1991年の『NHK紅白歌合戦』で「情けねぇ」を歌って、芸人の地位を押し上げたと言ってもいいと思うんです。
河本:とんねるずさんがひっくり返してくれたんですよ。雲の上の人ですけど、吉本坂で近づくことができたらいいですよね。「泣かせてくれよ」を聴いた10代、20代の子は当時の僕と同じ感覚になるかもしれないけど、噛めば噛むほど味が出る曲なので、息の長いヒット曲になる予感がします。
――振り付けは欅坂でもおなじみのTAKAHIROさんです。
おばた:キャッチーでマネしやすいのがいいですよね。何より感動したのが、「花月」を表す振りが入っていること。吉本にとって「花月」がどれだけ大切なのかTAKAHIRO先生が理解してくれているのがうれしかったです。ただ、ショージさんは年齢的に手首が固くなって「花月」のポーズを上手く作れないんですよ(笑)。
河本:そういうところに年齢が出る(笑)。僕もその世代に差し掛かってるから。
――MV撮影の当日に振り付けが変わったわけですよね。
おばた:そうです。そうです。MVを撮りながらダンサーの方に教えてもらいましたから。
河本:「M-1で当日にネタの中身全部変える?」という話でしょ。イライラしてしまったけど、アイドルグループではよくあることなんですよね?
――よく聞く話ではありますね。
河本:彼女たちはもうそういう脳になってるからパッと対応できるんでしょうね。僕らも慣れていくのかもしれない。「はいはい、分かりました。こうですね」って。芸人でいえば、欽ちゃん(萩本欽一)はあえて本番で違うことをさせるんですよ。そのほうが緊張感が出て、リハで何回も練習したネタよりも面白くなるから。そういう意味では、緊張感が出ていいMVになったと思います。
――河本さんはアイドルとの共演も多いですよね。
河本:めっちゃアドバイスをもらってます。「ハイタッチは肩が上がらなくなると思うから、自分なりの姿勢でやったほうがいいですよ」とか「写真を撮る時はピース以外のポーズを考えたほうがいいですよ」とか。彼女たちは17歳くらいなのにいろいろ考えてるんですよ。
おばた:吉本坂のことは知ってるんですか?
河本:もちろん。デビュー後はライバルとして見てくるよ。
おばた:そうなんですか⁉
河本:そりゃそうよ。同じ土俵に上がった以上はお客さんの取り合いだから。17歳の子とショージさん、「かわいさ」でいったら同点。犬でいえば犬種は違うけど、パグもチワワもかわいいでしょ。そういうことです。
――選抜の中で注意してほしいメンバーはいますか?
河本:まず若いメンバーに注目してほしいですね。ガンバレルーヤ、ゆりやん(ゆりやんレトリィバァ)、おばたのお兄さん。今後、この4人が前に立った時はポップな曲になると思うんですよ。そうなったら、おっちゃんたちはどうやってついていくか。その面白さが出てくるはず。ケンさんもいいですよね。16人の中で世間的な認知度は低いかもしれないけど、元自衛隊だから動きの機敏さはトップクラスですし、歌もめちゃくちゃ上手い。一度、ケンさんのセンターで大勝負をかけて、世間から「誰やねん」と言わせたいんです。曲名も「誰やねん」でいい。離婚を経験して、スロットばかりやってるケンさんみたいな芸人が夢を掴むのが吉本坂という場所なのかなと思うんです。
ショージさんはソロが来るなと思ってました。秋元さんもいる最終審査でショージさんがやたら長く歌ってて。僕はサビ前で止められたんですけど、他のメンバーもそうだったからショージさんが特別だったんです。それにしても「2番聴く?」とは思ったけど(笑)。ばたおは気になるメンバーいる?
おばた:僕はこいさん(小出水直樹・シャンプーハット)ですね。こいさんは大阪なのでこれまで接点がなかったけど、今回のMVを観てめちゃくちゃカッコいいなと思ったんです。こんな色気のある人いませんよ。
河本:こいちゃんは売れてない時から逆ナンされてたからね。僕らは喉から血が出るほどしゃべって、それでも振られるというのに(笑)。
おばた:そうだったんですか(笑)。小出さんは頭の中もすごくて、絵の才能だってあるじゃないですか。
河本:僕の計画では、来年の『24時間テレビ』は吉本坂がパーソナリティーを務めることになっているから、Tシャツのデザインはこいちゃんにお願いしよう。ばたおはダーツの旅だから。
おばた:もうそこまで決まってるんですか(笑)。
河本:『24時間テレビ』で日本武道館まで走るけど、吉本坂は東京ドーム3daysライブができるまで走り続けないといけない。
おばた:来年の大晦日は……。
河本:そりゃあ『紅白歌合戦』でしょう。
(取材・文=大貫真之介/写真=伊藤惇)
■リリース情報
『泣かせてくれよ』
発売中
映像盤(CD+DVD): ¥1,900(税込)
吉本坂46メンバー生写真1枚(46種のうち1種ランダム封入)、イベント参加券封入
<CD収録曲>
M1.泣かせてくれよ(選抜メンバー)
M2.君の唇を離さない(RED)
M3.やっとここまで(POP MONSTER)
M4.バーボンソーダ(村上ショージ ソロ)
(+4曲 off vocal ver.-)
<DVD収録内容>
1.泣かせてくれよMV
2.君の唇を離さないMV
通常盤(CD+DVD):¥1,200(税込)※全46種類(メンバー別ジャケット)
イベント参加券封入
<CD収録曲>46タイプ共通
M1.泣かせてくれよ(選抜メンバー)
M2.君の唇を離さない(RED)
M3.抱いてみるかい?(ビター&スイート)
(+3曲 off vocal ver.-)
■イベント情報
『デビューシングル「泣かせてくれよ」発売記念スペシャルイベント』
2月2日(土)東京ビッグサイト
3月31日(日)京都市勧業館みやこめっせ
個別握手会受付はこちら:「forTUNE music」
第2次受付:12月 5日(水)14:00~12月 7日(金)14:00
第3次受付:12月12日(水)14:00~12月14日(金)14:00
期間終了後、定員に達したメンバーの枠は次回以降の受付不可
■関連リンク
吉本坂46公式サイト
吉本坂46公式Twitter
吉本坂46 Official YouTube Music Channel
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