デビューシングル『泣かせてくれよ』リリースインタビュー
次長課長 河本準一×おばたのお兄さんが語る、吉本坂46で叶えたい野望「アイドルの概念を壊したい」
「河本さんについていきたくなる」(おばた)
――おばたさんはどういう意識でオーディションに臨みましたか?
おばた:自分の良さが出せればいいなと思ってました。バク転とかアクロバットができるので「こいつを使いたいな」と思わせるようなアピールをしました。小栗旬のネタをやる前はセグウェイに乗りながらネタをやったり、おかしなことをしていたので。
河本:マジで面白いネタですよ。
おばた:ありがとうございます(笑)。そんな部分をもう一度出していこうと思って。
――アイドルとして活かせそうなアクロバットがあることで、他の芸人さんを一歩リードしていた気持ちはありましたか?
おばた:他の人にはない武器を持っていたことは大きかったと思います。
――ただ、オーディションで名前のある芸人さんが通過していくわけですよね。
おばた:めちゃくちゃ焦りました。勝手に自分のことを絶妙なラインだと思っていたんですよ(笑)。だけど、有名な芸人さんが合格していくと不安になって。最終審査の発表でも名前が呼ばれたのは最後から5番目くらいだったので、「もうダメだ。週刊誌に記事を書かれたことが響いたのかな」と一度諦めましたから。
――第5次審査のチームに分かれてのダンスからは、みなさんの本気が伝わってきました。
河本:ここまで来たら残りたいという気持ちが強かったですね。ここで落ちても面白くないですから。笑いになるのは4次の水着審査までなんですよ。
――本格的なダンスを覚えて、踊る厳しさはあったと思います。
河本:年齢的に体は動かないし、鏡を見ながらだから逆に動いてしまうんですよ。個人で練習しようとしたら、吉本本社の大きい楽屋はオーディションを受けてる他の芸人たちが深夜まで抑えていて。結局、自腹でスタジオ借りましたもん。
――すごい熱意ですね。
河本:やらなきゃ間に合わないんですよ。
――おばたさんはそこまで練習しなくても大丈夫でした?
おばた:いやいや、必死でしたよ。新潟で営業と番組収録の間が3時間あったから、市民会館の大きな部屋を借りて練習しましたから。
河本:みんな本気だったから、5次に残ってるメンバー全員が受かってほしかった。みんなもそう思っていたはず。それぞれのチームの結束が固かったんですよ。僕は脚本家の旺季志ずかさんと対になって踊ったんですけど、当たり屋かっていうくらい何度もぶつかってきて(笑)。でも、そんな旺季さんが両膝にサポーターして「踊れてもあと1回かもしれない」と言ったら、みんなも「マジでいこうぜ」となるじゃないですか。だって「もうコンドロイチンがない」って言うんですよ(笑)。そうなったらみんなで盛り上げるしかないですよ。
――最終審査で46人が選ばれましたが、乃木坂46のようにその中での選抜メンバー(16人)が表題曲を歌うことになりました。
おばた:46人に選ばれたからには、その中の選抜に入りたい気持ちは強かったです。僕ら若手からしたら、やっぱり少しでも多くテレビに映りたいので。それに、僕とゆりやんレトリィバァ、ガンバレルーヤの同期4人が選抜の中で一番後輩になるんですけど、河本さんをはじめとした先輩たちから学ぶことがたくさんあるんですよ。
河本:選抜が吉本坂を全国に広げていくメンバーだと思うんです。僕たちが入り口になって、他の3つのユニットにとんでもない強者がいることを世間に分からせなきゃいけない。選抜に入れなかったメンバーのことも考えながらの活動になっていくので、そのプレッシャーは感じてます。
――本当のアイドルみたいなコメントですね。アイドルの方から「アンダーの分まで」という言葉を聞くことがあるので。
おばた:アハハハハ!
河本:「アイドルみたい」じゃなくて「アイドル」ですからね(笑)。
――河本さんはキャプテンに指名されました。
河本:スタッフの方に何度か質問しているうちにキャプテンに指名されてしまって。こんな擦り付けはないですよ(笑)。でも、光栄ですよ。後輩とフラットにしゃべることができて、(村上)ショージさんに堂々とツッコめるのは僕くらいなので、キャプテンでいいのかなと。ケンさん(水玉れっぷう隊)にも「スロットクソ野郎」と言えますから(笑)。今回のシングルだけはキャプテンとして頑張ります。
おばた:河本さんにはずっとキャプテンをやってほしいですよ。
河本:いやいやいや、ワラジの数が多いって。ワラジは2足まで。
おばた:河本さんについていきたくなるんですよ。河本さんが率先して盛り上げてくれるし、若手が頑張らなきゃいけない時はそのきっかけを振ってくれるから。
河本:今回のシングルで僕より上の世代と下の世代をつなげて、おばたがなだぎ(武)さんや遠藤(章造・ココリコ)さんにツッコんでワチャワチャした空気が生まれるようになればいいなと。その橋渡しはしたいと思ってます。ただ、次のシングルからキャプテンを変えたほうがいいと思うんですよ。グループの色も変わるから。そうだ、キャプテンが次のキャプテンを指名できるようにしよう。うん。そうしよう!
おばた:ここで決めちゃっていいんですか⁉
河本:大丈夫。大丈夫。他のメンバーの意見聞いたって「ドゥーン!」とか「サンキュー!」しか言わないから(笑)。