欅坂46 小林由依、鈴本美愉、土生瑞穂……平手友梨奈不在の『紅白』『レコ大』センターを予想

 ただ、けやき坂46とコラボした『ベストヒット歌謡祭2018』(日本テレビ系)で披露した「アンビバレント」での鈴本は、いつにも増してダンスのキレがよかった印象だ。後に二期生がグループに加わることもあり、後輩たちをリードしながら漢字欅を守っていく覚悟だったのか、一歩先へ進もうとしていたのか、モチベーションが上がっているように感じた。同じくダンスが得意な齋藤冬優花は、鈴本について「いろいろな意味で印象が変わった。鈴本なりに欅の中での居場所を見つけたのかなって感じがして。なんか自由で楽しそうだもんね」(『B.L.T. 2018年2月号』)と語っている。自由になったからこそ、鈴本は単にダンスが上手いだけでなく、曲に対する表現力が今まで以上に高まり、パフォーマンスがより向上したのではないだろうか。

 また鈴本は他メンバーに比べてダンススキルが高いにも関わらず、周りとのバランスを考えて、余計なことはしないように努めていたという。だが、目立つことが許されるセンターでは、抑制していたリミッターを外すことができる。そういった色んな条件が重なったことで、今回の『Mステ スーパーライブ』で鈴本のパフォーマンスが世間に伝わったのではないだろうか。

 しかし、このまま鈴本で行くのかと思いきや、12月24日放送の『CDTVスペシャル!クリスマス音楽祭2018』(TBS系)では、土生瑞穂がセンターを担当。背が高く、動きが大きい迫力あるダンスに定評がある土生もまた素晴らしいパフォーマンスを見せていただけに、今後のセンターがどうなるか未だ読めない。

 残す今年の音楽特番は『紅白』のほか、12月30日放送の『第60回輝く!日本レコード大賞』(TBS系)での「アンビバレント」。曲が違うだけにセンターは変えてくると予想されるが、一年の集大成である『紅白』に関してはWセンターも考えられるし、平手のポジションをあえて空けるという選択肢や、NHKの番組に何度か出演している長濱ねる、グループを牽引してきたキャプテン・菅井友香といった、これまで歌番組でセンターに立ったことがないメンバーの可能性も。今年の最後の最後まで何が起こるかわからないのが漢字欅らしくて、実に面白い。

 激動の2018年であった漢字欅だが、不動のセンターである平手不在という危機的状況で様々なセンターの可能性が考えられるというのは、それだけ任せられるメンバーが増えたという成長の証とも言える。誰がセンターになっても、グループが一丸となって未来へと繋げるパフォーマンスになることは間違いないだろう。

(文=本 手)

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