吉岡里帆、松岡茉優、土屋太鳳、池田エライザ……歌声に注目したい新世代女優

土屋太鳳

 土屋太鳳が、俳優・北村匠海(DISH//)との音楽ユニット・TAOTAK(タオタク)を結成。桜井和寿(Mr.Children)とGAKU-MCによるユニット・ウカスカジーが2016年に発表した「Anniversary」を、亀田誠治のプロデュースでカバーした。

 配信限定でリリースされた同曲は、2人が主演を務める12月14日公開の映画『春待つ僕ら』の主題歌でもある。土屋は歌よりもSiaの「Alive」日本版MVで見せたようにダンスのイメージが強いが、2017年公開のアニメ映画『フェリシーと夢のトウシューズ』の主題歌「Félicies」の日本版の作詞と主題歌を担当し、彼女らしさが出た透き通った歌声を披露している。

土屋太鳳 『Félicies(フェリシーズ)』

 今回ユニットを組む北村とは2011年に放送されたドラマ『鈴木先生』(テレビ東京系)で共演して以来、親交がある仲。公式コメントで土屋は「匠海は声をかけあってきた戦友で、ずっと音楽を真剣にやってきた人。ストリートライブを応援に行った7年前、ファンの方々の向こうで歌う姿は今よりずっと少年でした。まさかこんな日が来るとは…でも挑戦出来るからには、心を込めて届けたいと思います」と意気込みを語っている。国民的女優の歌手としての歩みにも注目していきたい。(参考:土屋太鳳&北村匠海(DISH//)による音楽ユニット“TAOTAK”結成 11月に配信限定リリースも

池田エライザ

 NHK・BSプレミアムの音楽番組『The Covers』の3代目女性MCに抜擢され、久保田早紀の「異邦人」を歌って以来、その歌声に注目が集まっているのが池田エライザだ。

 池田はファッション雑誌『nicola』や『CanCam』の専属モデルとして活躍した一方、女優としても映画『みんな!エスパーだよ!』(2015年)や『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(2018年)など数多くの作品に出演している、美貌と色気を兼ね備えた新世代の若手女優。ブレイク前からTwitterで情報を発信し女子中高生たちの間で人気となり、InstagramやTwitterでたまに披露されるギターの弾き語りの上手さが以前から話題となっていた。若干ハスキーがかった囁くような歌声は、ノラ・ジョーンズを彷彿とさせる。

 そんな池田の歌声をInstagramで聴いた米津玄師が「いつか一緒に何か出来たらなと思っていました」と、2017年リリースのアルバム『BOOTLEG』の収録曲「fogbound」のコラボアーティストとして抜擢。(参考:米津玄師 ソニーミュージック公式HP)。ちなみに、『The Covers』で「異邦人」を歌ったのは、エレファントカシマシの宮本浩次が「池田に歌ってほしい昭和の歌謡曲」として推薦したからだという。アーティストをも魅了する池田エライザの歌声。歌手デビューが待望される女優の一人である。

 女優が歌でも注目されるというのは、古くは吉永小百合や薬師丸ひろ子、広末涼子、新垣結衣も若手の頃はCDをリリースしていたりと、歌は時代を彩る人気女優としての一つのステータスとも言えるだろう。映画やドラマの中から生まれた歌手として、RUI(柴咲コウ)「月のしずく」や蓮井朱夏(菅野美穂)「ZOO〜愛をください〜」など別名義でヒット曲を出すケースもあった。今回紹介した女優たちの歌手としての活躍にも注目していきたい。

(文=本 手)

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