駒形友梨が明かす、歌声のルーツ 「“核”はやっぱりキャラソンやアニソン」

駒形友梨が明かす、歌声のルーツ

「曲を作る段階からどんどん関わっていきたい」

ーー余談なんですが、物を捨てられないタイプだったりしますか?

駒形:え、なんでわかるんですか!?

ーー歌詞を見て、そう思ったんです。

駒形:めちゃくちゃ当たってます。家はすごく物が多くて、捨てられないタイプの人間なんです。それが歌詞に出てるってことですよね……。

ーー今後も作詞に挑戦するとしたら、もっと駒形さんのそういう素の一面も出てきそうで楽しみですね。歌についても聞きたいんですが、コーラスの重ね方やボーカルの処理も良くて、「メイズ」で鍛え上げたものがまさに発揮されている印象です。

駒形:この曲のレコーディングの頃には3声と聞いても驚かなくなってました(笑)。

ーー(笑)。6曲目の「ソノヒ」は歌謡曲テイストですが、駒形さん自身にその引き出しはありましたか?

駒形:こういう曲には結構惹かれる傾向がありますね。親やおばあちゃんが歌っていたり、自分でもカラオケでよく歌ったりしています。今回のアルバムって“ちょっとした懐かしさ”というテーマもあるんです。この曲はそれをストレートに感じていただけるんじゃないかなと。全体としては「このメロディ聴き慣れたな」と思ったら次の展開があったり、サビの中でも音の上下があったり、歌っていて楽しい曲でもあります。

ーーそういう新しいアプローチもあるので、押し付けがましい懐かしさではないところも良いですね。

駒形:歌詞も希望に満ち溢れている、というものではなくて、辛い中でも一筋の光を信じて前に進んでいくというものになっていて、それはいろんなことを経験してきた人じゃないと歌えないことだと思いましたし、だからこそ今の私が歌うべきだなと覚悟を決めました。

ーー結城アイラさんはすべての楽曲でボーカルディレクションを務めていますが、印象に残ったアドバイスは?

駒形:「クロックワイズ」のラストサビで〈あなたが可哀想で〉と歌う部分があるんですけど、1番と2番は同じ歌い方で、ラストサビも同じように歌っていたんですが、アイラさんから「ここは他の人との差をつけたいので、アーティストっぽく歌ってみよう」とアドバイスをいただいて。これまでは仮歌さんの歌を覚えて歌ってきたので、自分で新しい歌い方を出していくという挑戦ができたのは大きかったです。アイラさん自身もシンガーなので、同じ目線に立ってアドバイスをいただけたのもわかりやすかったです。

ーー本当に万能な方ですね、作詞も歌もボーカルディレクションもできるという。

駒形:それでいて綺麗ですからね。完璧です。

ーー最後は「Talk 2 Night」ですが、発売の時期も考えられてか、クリスマスっぽいアレンジですよね。

駒形:そうなんです。坂井竜二さんに作詞していただいたんですが、「クリスマス」という言葉を書かないクリスマスソングというテーマでお願いしました。ここまでの楽曲はアーティスティックなイメージで作ってきたんですが、この曲は多くの人にとって聴きやすいものにしたかったんです。キャラソンとしてこういう曲を歌ってきた経験はかなりあるので、すごく歌いやすかったですね。ミニアルバムとしても、ウェットな曲が多いけど、最後は明るい気持ちで終わりたいなと。

ーー声優としての活動と、その延長線上にあるキャラクターソングがあった上で、そことは切り離した状態の“アーティスト・駒形友梨”というものが今年生まれたわけですし、今回の作品でも初めての挑戦も多かったようですが、自身としては未知の領域に進んでいることへの怖さはないですか?

駒形:ずっと「歌も歌える声優さんになる」って決めてこのお仕事を始めたこともあり、未知というよりは「これがやりたかったんだ!」と思って突き進んでいます。ただ、こんなに早くミニアルバムをリリースさせていただいたり、ソロライブをやらせていただける機会をいただけたりするとは思っていなかったので、嬉しい驚きはあります。

ーーでは、この後のアーティスト活動において、自分が目標としているものは?

駒形:ソロライブが決まったので、しばらくはそこに向けて進んでいきたいです。私自身もCDをたくさん聴くんですが、ライブに一回行くのとCDを10回聴くことで受け取る刺激は全然違いますから、お越しいただく方にも同じ経験をしていただきたいです。作詞も今回挑戦して、好評なようなので、もっと挑戦していきたいですし、曲を作る段階からどんどん関わっていきたいですね。

ーーコンテンツの中でステージに立つライブとソロライブは、心持ちも全然違うものですか?

駒形:そうですね。コンテンツのライブは私だけを観にきたわけじゃない方も多いですし、私はあくまでキャラクターのお手伝いをしているだけなので。ただ、私名義のライブは私の歌を聴きに来てくださってる方たちを前にするわけなので、その方たちをいかに楽しく最後までおもてなしできるかという気持ちで臨みます。

(取材・文=中村拓海)

駒形友梨『〔CORE〕』

■リリース情報
駒形友梨 1st Mini Album『〔CORE〕』
発売日:12月5日(水)
価格:【通常盤】2,500円(+税)/CD
【アニメイト限定盤】3,200円(+税)/CD+特典CD
【ゲーマーズ限定盤】3,200円(+税)/CD+特典CD
【とらのあな限定盤】3,200円(+税)/CD+特典CD

<収録曲>
1.starting in the haze(作詞・作曲:矢野達也/編曲:矢野達也、高橋諒)
2.メイズ(作詞・作曲:矢野達也/編曲:高橋諒)
3.クロックワイズ(作詞:坂井竜二/作曲:原知也/編曲:原知也、高橋諒)
4.It’s HEAVEN(作詞:白鷺雪兎/作曲・編曲:高橋諒)
5.時の葉(作詞:駒形友梨/作曲・編曲:高橋諒)
6.ソノヒ(作詞 結城アイラ/作曲:白須賀悟/編曲:高橋諒)
7.Talk 2 Night(作詞:坂井竜二/作曲:竹市佳伸/編曲:高橋諒)

<特典CD収録内容>※限定盤のみ
・『〔CORE〕』収録の全7曲のinst ver.
・『〔CORE〕』収録曲の中からvocal only ver.1曲(※各限定盤により異なる曲となる)
全8トラック
※収録内容は予告なく変更になる場合あり。
※購入特典情報等、詳細はレーベルサイトにて。

■イベント情報
12月5日(水)東京・HMV & BOOKS SHIBUYA 7F
19:30~
12月7日(金)神奈川・アニメイト横浜
19:30~
12月8日(土)東京・タワーレコード新宿店
15:00~
12月8日(土)東京・ソフマップAKIBA4号店 アミューズメント館8Fイベントスペース
19:00~
12月9日(日)東京・ソフマップAKIBA1号店8F
15:30~
12月9日(日)東京・AKIHABARAゲーマーズ本店6F
19:30~
12月15日(土)大阪・ソフマップなんばザウルス1
12:00~
12月15日(土)大阪・アニメイト大阪日本橋店 animate O.N.SQUARE HALL3F
15:30~
12月15日(土)大阪・ゲーマーズなんば店
19:00~
12月16日(日)東京・とらのあな秋葉原店C 4Fイベントスペース
15:00~
12月22日(土)神奈川・タワーレコード横浜ビブレ店 イベントスペース
15:00~
12月23日(日)東京・Space emo
14:00~
12月23日(日)東京・Space emo
17:00~
※変更となる場合あり。各所詳細はレーベルサイトにて随時発表予定。

■ライブ情報
『Komagata Yuri 1st Live ~starting in the 〔CORE〕~ 』
日程:2019年2月10日(日)
会場:新宿BLAZE
12月5日発売1st Mini Album『〔CORE〕』にチケット先行抽選申込シリアル封入。
※詳細は後日レーベルサイトにて発表予定。

『プリキュア15周年Anniversaryライブ ~15☆Dreams Come True~』
日程:2019年1月19日(土)、20日(日)
会場:中野サンプラザ

『リスアニ!LIVE 2019』
日程:2019年1月25日(金)、26日(土)、27日(日)
※アイドルマスター ミリオンライブ!ミリオンスターズとして27日に出演
会場:日本武道館
出演:アイドルマスター ミリオンライブ!ミリオンスターズ(山崎はるか、伊藤美来、上田麗奈、駒形友梨)、GARNiDELiA、KOTOKO、CHiCO with HoneyWorks、宮野真守

■関連リンク
駒形友梨 レーベルサイト
駒形友梨 オフィシャルTwitter

駒形友梨 サイン入りチェキプレゼント

駒形友梨のサイン入りチェキを1名様にプレゼント。応募要項は以下のとおり。

応募方法

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<応募締切>
2018年12月19日(水)まで

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