AKB48 宮脇咲良らも参加のIZ*ONE、音楽シーンに風穴開けるか “放送不可判定”の背景を解説

 11月2日、IZ*ONEは予告通り『ミュージックバンク』に出演。日本語の「好きになっちゃうだろう?」ではなく、韓国語曲の「La Vie en Rose」を披露した。

[ENG sub] PRODUCE48 [최초공개] 프로듀스48_내꺼야(PICK ME) Performance 180615 EP.0
[ENG sub] PRODUCE48 [최종회] 반해버리잖아? 최종 데뷔 평가 무대 180831 EP.12

 もっとも、日本語の歌は、地上波でオンエアせずとも今や韓国では普通に耳にすることができるようになっている。例えば、ケーブルテレビ局では日本の音楽やドラマを流す専門チャンネルが存在するし、そもそもIZ*ONEを生んだケーブルテレビ局Mnetの番組『PRODUCE 48』では、「NEKKOYA (PICK ME)」や「好きになっちゃうだろう?」が日本語で歌われていた。それに何よりも、YouTubeなど動画サイトでは、日本の歌も当然のことながら聞き放題であるのは周知の事実だ。

 国民感情や因習の壁にぶつかりながら、大海原に出帆したIZ*ONE。活動期間は2021年4月までの2年6カ月限定だ。茨の道ならぬ、まさに炎の海を進む12人は、音楽シーンに風穴を開けることができるのか。目標は、日韓を越えて広い世界へ。向かい風に胸を張り、堂々と前進してほしい。

■桑畑優香
ライター・翻訳家。
94年『101回目のプロポーズ』の韓国リメイク版を見て、似て非なる隣国に興味を持ち、韓国へ。延世大学語学堂・ソウル大学政治学科で学ぶ。「ニュースステーション」ディレクターを経てフリーに。ドラマ・映画のレビューを中心に「韓国TVドラマガイド」「韓国語学習ジャーナルhana」「現代ビジネス」「AERA」などに寄稿。「韓流旋風」に映画コラム『ヨクシ! 韓国シネマ』を連載中。共著に『韓国テレビドラマコレクション』(キネマ旬報社)ほか。

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