欅坂46 米谷奈々未は制服を脱ぎ捨て夢へと歩んでいく 卒業の真相語ったラジオ出演など受けて

 「進路に悩んでいる学生の皆さんや、転職など人生の岐路に立っている社会人の方、迷い立ち止まってしまっている全ての人に聞いてほしい。この曲を好きになってもらい、誰かの背中を押せたらと願ってます」と卒業発表前の今年7月に発売された『別冊カドカワ 総力特集 欅坂46』で米谷は紹介していたが、もうこの時すでに卒業を決断していたのではないかと思うほど、同曲は今の気持ちを代弁している。ちなみに、今のところ米谷が最後に「制服と太陽」を歌ったのは、「スナック眞緒」出演時。井口眞緒の無茶振りにより、米谷はソロの生歌を披露していたが、恥ずかしいながらも、きっと嬉しかったのではないだろうか。

 さて、そんな米谷は卒業発表後も、真っ直ぐな性格で優しく、人に慕われるといったエピソードがメンバーのブログなどで多く語られている。グループ結成から2カ月後の10月より現在に至るまで約3年間、欅坂のホームグラウンドとして続いている初冠番組『けやかけ』では、「よねさん」の愛称で親しまれてきた。人見知りが多い欅坂の中、明るい性格で常に冷静にグループを客観視している米谷は、メンバーとのパイプ役としてMCからの信頼も厚い。グループにとって必要不可欠な存在だった。

 番組の最後に米谷は、MCの土田晃之とハライチ 澤部佑と3人だけになり、卒業の理由を語る。「自分がやりたいものができる大学に入れて、半年間ぐらい大学と欅坂46を一緒にやってて、勉強したり(といった)普通の大学生としての生活がしたいなって思って」と明かし、やり残したことはないかという質問には「ないかな……」と答えた。最後に「3年間ありがとうございました。いろいろあったけど、欅に入って本当に良かったと思ってます。これからも欅坂をよろしくお願いします」とコメント。最後まで米谷らしく、明るい笑顔で番組を卒業した。そしてけやかけの最後の挨拶で流れていたのも、やはり「制服と太陽」。

〈制服を脱ぎ捨てて大人になる/校則のない世界へ〉。もうすぐ米谷は欅坂の制服を脱ぎ捨て、これから先の夢へと歩んでゆく。それまでは米谷奈々未の活躍をもう少し楽しみたい。

(文=本 手)

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