欅坂46 米谷奈々未は制服を脱ぎ捨て夢へと歩んでいく 卒業の真相語ったラジオ出演など受けて

 欅坂46の7thシングル『アンビバレント』の活動をもって、グループからの卒業を発表している米谷奈々未。11月4日に放送された『欅って、書けない?』(テレビ東京/以下、『けやかけ』)では、米谷が大好きな「制服と太陽」が流れる中、ファンに向けて最後の挨拶を行なった。

欅坂46『アンビバレント』(通常盤)

 9月22日に自身のブログで卒業を発表して以降、以前よりもどこかスッキリとした表情になった印象の米谷は、残りわずかな欅坂を楽しむように精力的に活動している。一番好きな仕事と言っているラジオでは、平手友梨奈が欠席の『未来の鍵を握る学校 SCHOOL OF LOCK! GIRLS LOCKS!』(TOKYO FM)で代理のMCを務め、SHOWROOMでは、けやき坂46(以下、ひらがなけやき)の佐々木美玲とのコラボや、「スナック眞緒」に欅坂から初来店するなど、積極的にひらがなけやきと交流。雑誌では、『月刊エンタメ』12月号で関西コンビである小池美波と対談し、上京するまでの3カ月間は学校帰りに二人で集まって新幹線通いをしていたなど、オーディション当時からの思い出を振り返っていた。米谷は、欅坂としてやり残すことがないように、今できることをすべて実行している印象だ。

 その中でも特に印象深かったのは、長濱ねるがメインパーソナリティーを務めるラジオ『欅坂46 こちら有楽町星空放送局』(ニッポン放送)への最後の出演。同番組内で行われた企画「よねとゆっくり話そう」では、対立から友情へと変化した特別な関係である米谷と長濱(「筋トレ事件」で検索)が、二人にしかでかきない話を赤裸々に語り合うことで、米谷の素顔が垣間見えた。

 長濱は「お互いわりと学業を優先してきたメンバーというか重きをおいてたから、結構高校きつかったじゃん。2人で泣きながら行ってたよね、辛すぎて」「(アイドルと学校という2つの世界で目まぐるしく生きていた)すごく大変な時をよねと過ごしてたから、私にとって大切な人」と振り返る。続けて「よねが活き活きと大学に通っているのを見て、何かいいなと思ってたから、やりたい事とかを探しながら学校に通うっていうのはすごく前向きな卒業なんじゃないかなって思う」と米谷の卒業に理解を示した。

 一方で米谷は、高校に通っていた頃は学校も辛かったため、「ここ(欅坂)をやるしかないって気持ちが強かった」と、欅坂を卒業するという選択肢すらなかったことを明かす。しかし、大学への入学をきっかけに、卒業という道が見えて来たという。「大学に入って、(アイドルとしてじゃなく)普通にみんなが変わらず接してくれたのが大きいなと思って」と卒業を決断した理由を語った。

 そして米谷が欅坂の中で一番好きな曲だという「制服と太陽」が流れる。“高校生の進路”という人生の選択を表現したこの曲は、米谷が高校2年生の冬、実際に大学受験に迷い、将来への不安や葛藤で揺れている一番不安定な時期にレコーディングを行ったという。また米谷がちょうど高校を卒業する時期に、6thシングル『ガラスを割れ!』の特典映像「自撮りTV」で、「制服と太陽」のオリジナルMVを制作。青春感と切なさがリアルに伝わる感動作となっている。この曲を聴くと米谷の歌声がよく聞こえてくるので、なおさら米谷と歌詞の登場人物が重なる。

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