4thシングル『世界の人へ』インタビュー
NGT48 加藤美南&荻野由佳&本間日陽&山口真帆&奈良未遥が語る、“新体制”以降の充実
NGT48が、10月4日に4thシングル『世界の人へ』をリリースした。同作は北原里英が卒業後、チームNIIのキャプテンに加藤美南と副キャプテンに荻野由佳が就任し、新チームであるチームGは本間日陽をキャプテンに、山口真帆を副キャプテンに据えた“新体制”でリリースする初のシングルだ。荻野由佳がグループとしては初となる表題曲2度目のセンターポジションに立った表題曲は、『AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙』や『リクエストアワー セットリストベスト100 2018』で輝かしい成績を残したグループの勢いそのまま、より多くのリスナーを引きつけてやまない楽曲に仕上がっている。
リアルサウンドでは今回、新体制のキャプテン・副キャプテンである加藤・荻野・本間・山口に、今春研究生から昇格し『世界選抜総選挙』で21位に輝いた奈良未遥を加えた5人へインタビュー。新体制やシングル、MVを中心に、グループの現在について語ってもらった。(編集部)
「みんなにとって居心地の良いチームに」(加藤)
ーー朱鷺メッセでのライブから早くも半年近く経ちましたね(参照:NGT48はまた、春を一つ越えて強くなっていく 地元初単独公演&北原卒コンを振り返る)。
山口:ついこのあいだのような気がするよね。
加藤:気づいたら、今年ももう終わりそうだし。
本間:今年はいろいろあったから、遠い昔のことのように思えるね。
ーー朱鷺メッセでのライブを最後に北原里英さんが卒業されて、6月30日には新体制となったチームNIII、7月1日には新設されたチームGがそれぞれ新公演をスタートさせました(参照:NGT48、新体制本格スタート チームGキャプテンは本間日陽、副キャプテンは山口真帆に)。加藤さんは朱鷺メッセ初日公演で新チームNIIIのキャプテンに任命されましたが?
加藤:それまで何も知らされてなかったので、最初は嬉しさよりも不安が大きかったです。今でも「自分はキャプテンとしてまだまだだな」と思いますけど、私が引っ張っていくチームというよりは、みんなにとって居心地の良いチームにしたいなと。NIIIのメンバーは1人ひとりがしっかり世界観を持っているので、だからこそ変にひとつ定まった型をはめずに行ったほうがいいんじゃないかなと、自分は思っています。そして、チームとして何ができるのかを1人ひとりがもっと考えていけたら、さらに良いチームになるんじゃないかなという期待もあるので、これからが楽しみです。
ーーそういう加藤キャプテンを、荻野さんは副キャプテンとしてどうサポートしているんですか?
荻野:かとみな(加藤)はキャプテンとしてみんなをちゃんとまとめてくれますし、公演終わりには率先して反省会を行なってくれたりして、すごく頼もしいなと思っています。なのに、どうしても支えたくなるところがあるんですよ、彼女には。ときどき抜けてるところがすごく支えたくなるんですよね(笑)。
加藤:ありがとう(笑)。
本間・山口・奈良:(笑)。
荻野:そういった一面を私たちは知っているから、どうしても支えたくなっちゃう。キャプテンというのは「いくぞ! いくぞ!」と率先して引っ張っていくイメージが強かったけど、美南はそうじゃなくて。だから、「かとみなを支えていくチームNIII」なんです。
加藤:本当は引っ張っていきたいんですけど、私にはまだそれができないんですよ。できないから、支えてもらっているという。
荻野:ううん、全然。このキャプテン像だからこそ今のNIIIができていますし、みんなも思ったことをそれぞれ言い合える環境になっていますし。現に美南がキャプテンだからこそ、NIIIの楽曲もMVも美南らしさ全開の素晴らしいものになったので、すごく素敵なキャプテンだと思っています(参照:NGT48、4thシングル『世界の人へ』より加藤美南が単独初センター務めた「心に太陽」MV公開)。
本間:確かに。
荻野:だから、私は美南が思ったことはなんでもやろうと思うんですよ。全部最後までやり通すという意思があるからこそ、それをしっかりサポートできる存在でありたいです。
本間:美南は後輩の2期研究生とかドラフト研究生のこともちゃんと見ているのが印象的で。ちゃんと先輩らしいんです。
荻野:ずっとNGT48のことを考えてくれてるよね。
加藤:そう見えて、あんまり考えてないよ?
荻野:本当に? もうちょっと休んでもいいのにって思うくらい周りのことを考えてくれているから、心配なんですよね。
加藤:ありがとう。もともと(NGT48に)入ったときから目指していたのが、たかみな(高橋みなみ)さんのリーダーシップとか、周りのたかみなさんに対する姿勢。今ももちろん憧れなんですけど、まだ自分はそこに達するまでのいろんな段階を踏めていないので、自分が率先して動くことでいろいろ失敗も起こると思うけど(笑)、周りがフォローしてくれるという環境はありがたいなと思いつつ、今はそこに甘えています。
「背中を見ている私たちも一緒に頑張ろうと思える」(山口)
ーー一方で、チームGは本間さんがキャプテンに就任しました。
本間:最初に「キャプテンをやらないか?」ってお話をいただいたときは、できれば他のメンバーにやってほしいと思っていたんです。でも、チームGは一から作る新しいチームだし、こんな経験は滅多にできることじゃないなと。だから、ゆきりん(柏木由紀)さんや北原さんに連絡して話を聞いてもらったんですけど、「そんなに気負いすぎなくてもいいから、あなたがやりたいようにやればいいと思うよ?」と言ってくれたんです。おふたりとも私がキャプテンになることを肯定してくれたことで、安心してキャプテンを引き受けようと思うことができました。
ーーなるほど。
本間:で、いざチームが始まってからは「やっぱりキャプテンって大変だな」とか「つらいな」とか思うことが何度もあったんですけど、そのたびにチームGのメンバーが支えてくれて。大変だなと思うこともこれからのチームGにつながっていくのなら全然苦労も惜しくないなと考えられるようになってからは、すごく楽しんでやれています。
ーー副キャプテンの山口さんには、そういう本間キャプテンはどう映りますか?
山口:日陽がしっかり引っ張っていってくれているので、その背中を見ている私たちも一緒に頑張ろうと思えますし、すごい大きな存在ですね。チームGはみんなが意見し合えるグループなので、日陽だけに頼りすぎないでみんなで頑張ろうと思っています。
本間:真帆ちゃんは副キャプテンとしてすごく頼りがいのあるメンバー。私よりも大人なので……。
加藤:自分が私たちよりも年上だと自覚がないんですよ(笑)。
本間:中身がすごく若々しい(笑)。大人だからこそメンバーをいろんな角度から物事を捉えられるけど、心が若いから楽屋でも一番元気!
奈良:確かに(笑)。
山口:みんなに合わせてるだけだよ?(笑)
本間:私に足りないところをたくさん持っているので、副キャプテンが真帆ちゃんで本当によかったなって思う瞬間がたくさんあります。
山口:いやいやいや(笑)。
ーーお互いを補い合いながら成長していると。良い関係性ですね。
本間・山口:イエーイ!(お互い向かい合ってハイタッチ)
他のメンバー:(笑)。