NGT48 荻野由佳&小熊倫実&本間日陽が語る、3rdシングルでの挑戦と“きたりえイズムの継承”

NGT荻野&小熊&本間が語る“継承”

 NGT48が4月11日、3rdシングル『春はどこから来るのか?』をリリースした。同作の表題曲では『第9回AKB総選挙』で13位にランクインした本間日陽がセンターを務め、デビューから3作連続でセンターが代わるという、NGT48の層の厚さを物語る布陣となっている。

 今回リアルサウンドでは、荻野由佳・小熊倫実・本間日陽の3人にインタビューを行い、1月のTOKYO DOME CITY HALL公演や『リクエストアワー セットリストベスト100 2018』での快進撃の振り返りから、カップリングを含む最新作での挑戦と制作の裏側、直前に迫った北原里英の卒業について、じっくりと話を聞いた。(編集部)

「自分のことだけでなく周りのことも」(荻野)

ーーまずは今年1月13日のTOKYO DOME CITY HALLの話題から振り返りたいと思います(参照:NGT48の未来は青空のようだーーTDC単独コンサートを振り返る)。東京での単独ライブはあれが1年ぶりでしたが、前回はCDデビュー前でしたし、この1年で状況がガラッと変わったと思うんです。改めて1年ぶりに同じステージに立ってみて、どういったところに変化を感じましたか?

本間日陽(以下、本間):TOKYO DOME CITY HALLでの単独コンサートは2回目ということもあって、会場の雰囲気にはメンバーも慣れていたんですけど、とにかくファンの方の盛り上がりがすごくて。本当に応援してもらえているということが、すごく伝わってきました。

小熊倫実(以下、小熊):去年初めてNGT48の単独コンサートをさせていただいたときは、他のグループさんの曲が多かったんですけど、今回は自分たちの曲を自分たちのコンサートで披露できたことがすごく嬉しくて。そこは大きな違いですよね。

ーー特に荻野さんはあのライブで、まず最初にステージに登場して「世界はどこまで青空なのか?」の冒頭パートをソロで歌う大役を果たしました。

荻野由佳(以下、荻野):あのときは緊張で、めちゃめちゃ音を外しまくって。本当に申し訳なくて、できることならやり直したいですね(笑)。でも考えたら、初めてやらせていただいたときはまだ経験も浅かったので自分のことだけで精一杯で、2階席まで見る余裕がなかったんですけど、2回目となると1年間で経験もたくさん積んだおかげで2階席まで見渡せるようになって、良い意味で余裕ができたのかな。あとは、自分のことだけでなく周りのこともしっかり見えるようになっていた気がします。

ーー続いて、『リクエストアワー セットリストベスト100 2018』の快進撃もありました(参照:NGT48、『リクアワ』で見せた圧倒的強さ STU48、AKB16期研究生ら若手も上位ランクインNGT48、『リクアワ』でAKB48グループ史上稀にみる快挙 順位と活動からその要因を紐解く)。

小熊:びっくりしました。

荻野:自分たちでも何が起きたのかわからないぐらいで。セットリストを受け取ったときも「……はっ!?」みたいな(笑)。最大で4曲連続出させていただいたり、こんなことあるんだと思って。

本間:ね? でも、1公演目は「overture」(※劇場公演やライブの前に流れる、メンバー歌唱曲ではないオープニングSE)1曲だけだったんですけど、そもそも「overture」が入るって何事? って(笑)。

荻野:私、そのときステージ上のひな壇にいたんですけど、会場のどよめきがすごかったですよ。なので私、ひとりで一生懸命ミックス打ってました(笑)。

ーーでも、今思えばあれがすべての始まりでした。

荻野:あれが「ここからNGT48の怒涛のランクインが始まるぞ!」っていう合図だったんですよね、きっと。

ーーファンの方が「NGT48の曲を1曲でも多くランクインさせたい」と思った結果が、この投票対象27曲全曲ランクインという結果に表れていますよね。

荻野:昨年の総選挙からリクアワまで、本当に驚くことばかり続いていて。こうやってファンの方が団結して、「NGT48は今、勢いがあるんだぞ」っていうことを証明してくれたことには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

ーーたぶんどのグループのファンも熱量は同じぐらい高いと思うんですけど、何がここまでNGT48のファンの人たちを突き動かすんでしょうね?

荻野:私たちは地元密着型をモットーに活動しているので、たぶんNGT48ファンの方以外にも新潟県の方もサポートしてくださっているんだと思います。

本間:それと、NGT48は箱推しの方が多い気がしますね。もちろん私のファンの人たちは私を一番応援しているよと言ってくださるけど、握手会のときにはほかのメンバーのレーンにも並んでいるし(笑)。だから、NGT48のメンバーが好きな方は、NGT48自体のことを好きでいてくれるんだと思います。

「全員選抜と言われた喜びのほうが大きい」(本間)

ーーそんな素晴らしいデビュー1年目を経て、2年目は今回のニューシングル『春はどこから来るのか?』でスタートします。前回のインタビュー(参照:NGT48 荻野由佳・小熊倫実・加藤美南・本間日陽に聞く、理想のアイドル&センター像)で、本間さんは「センターが変わることがNGT48の層の厚さにつながっていくはず」とおっしゃっていましたが、実際この曲のセンターに選ばれたときはどう感じましたか?

本間:自分自身の「どうしよう?」といった不安や嬉しさよりも、全員選抜と言われた喜びのほうが大きくて。それに、(北原)里英さんの卒業前に1期生全員で3rdシングルを出せるとは思ってなかったので、その喜びのほうが私には大きかったんです。

ーーそうですよね、1期生24人で歌う機会自体はこれまでも限られていましたし。

本間:ほかのグループさんだと、CDデビューの前にはもう後輩が入っていることが多いので、NGT48は1期生だけの期間を本当に長く経験させてもらえたなと。その大切な期間というのは、いつまでも1期生メンバーの中に残り続けるんじゃないかなと思います。

ーー小熊さん、荻野さんは1期生24人でこの曲を歌いますと聞いたときはどう思いましたか?

小熊:本当に嬉しい! というのがまず一番でした。発表が終わって楽屋に戻ったときもみんなですごく喜び合ったりして、楽しみって気持ちもすごく大きくて。里英さんが卒業する前というのもありましたし、2期生やドラフト生が入る前にまた全員で歌えるというのが嬉しかったです。

荻野:ドラフト生が入ってくるのもあって、1期生全員で歌える曲って2ndシングルのカップリング曲「ナニカガイル」で終わりかなと思っていたんです。だからまたこうやって、全員を選抜メンバーに選んでいただけたことが嬉しくて。特にテレビの音楽番組って選抜しか出られなかったりするので、全員で出ることで全国の方に平等に観てもらえるのは、すごく良いきっかけを作ってもらえたなと思います。それに、里英さんの最後の花道を素敵な形で飾ってあげられるんじゃないかなとも思いますし、そこも嬉しかったですね。

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