SWAYが1stアルバム収録曲から明かす、アーティストとしての歩みとヒップホップへの情熱

SWAY、ヒップホップへの情熱

 SWAY(from DOBERMAN INFINITY)が名門ヒップホップレーベル<Def Jam Recordings>からメジャー1stアルバム『UNCHAINED』をリリース。ソロデビューシングル曲「MANZANA」、先行トラック「Perfect Love」を含む本作には、AK-69、HIROOMI TOSAKA、EXILE SHOKICHI、SALUが参加。さらにOLDMANWILDIN’(P-CHO、JAY’ED、NAOtheLAIZA)、TEE、KM-MARKIT、THE BACK COURT(Matt Cab×TOMA)、SUNNY BOYなどのクリエイターとのコラボレーションにより、ヒップホップの最前線とSWAYの個性が融合した充実作に仕上がっている。

 アルバムのコンセプト、参加アーティストとのつながり、ソロアーティストとしてのビジョンなどについて、SWAY自身に語ってもらった。(森朋之)【※インタビュー最後にチェキプレゼントあり】

SWAYというブランドをデザインしてもらう感覚

ーー1stアルバム『UNCHAINED』が完成しました。SWAYさんのキャリアにとっても重要な作品だと思いますが、まずは手応えを教えてもらえますか?

SWAY:出来上がったときは「ホントによくやったな」と思いましたね(笑)。ここ数年はDOBERMAN INFINITYとして活動させてもらって、辛いことはメンバー5人で分かち合ってきたし、何かを達成したときはみんなで祝杯を上げてきたんですが、ソロの場合はすべて自分ですからね。当たり前ですが、自分がやらないと終わらないし、自分が折れたら先に進まない。制作中は大変なことも多かったし、最後の曲が完成したときは「夢が叶った」ではなくて、「良かった」とホッとしました。

ーー昨年11月に1stシングル『MANZANA』をリリース。その時点でアルバムの構想はあったんですか?

SWAY:シングルを制作しているときから、アルバムのことはずっと考えていましたね。シングルには4曲入っていたんですが、いろいろなアーティストとセッションを組んで曲を作っているうちに、曲がどんどん溢れてきて。結局、シングルからは「MANZANA」だけを収録して、あとの12曲はすべて新曲になって。たくさんの人たちに支えてもらって完成したアルバムです。

ーー参加しているアーティスト、クリエイターは以前からつながりがある人たちなんですか?

SWAY:そうですね。いままでは(ソロとして)レーベルに所属していたわけではなかったし、「一緒に何かやろうよ」という話をしても、リリース先がない状態だったんです。去年、Def Jamというステージに上がらせてもらったことで、「何かやろう」を話だけで終わらせず、実際にカタチにできるようになって。「ようやくやれる」という喜びがありました。

ーートラック、アレンジだけではなく、リリックもほぼ全曲、他のクリエイターが書いていますね。

SWAY:はい。インディーズの頃は自分で書いていたし、DORBERMAN INFINITYでもHONEST BOYZでも自分で書いているんですけど、メジャーという舞台に上がってからは、いろんな方に書いてもらいたいと思うようになって。16歳のときに自分でSWAYという名前を付けたとき、自分のブランドを持ったような感覚があったんです。トラックやリリックを作ってもらうのは、SWAYというブランドをいろんなクリエイターにデザインしてもらっているような感じなんですよね。

ーー海外のヒップホップアーティストに近い感覚なのかも。

SWAY:そうなんですよね。USのビッグアーティストは、たくさんのプロデューサーやトラックメイカーと組んでることが多いじゃないですか。そのやり方を日本でできないかな、と。そのほうが自分自身もおもしろいし、学べることも多いんです。たとえばリリックにしても、自分で書くと、どうしても自分好みのラインを取ろうとするじゃないですか。他の人に書いてもらうと「こういうフレーズは自分では書かないな」と感じることも多いし、それを歌うことで成長できる部分もすごくあって。今回の制作中、人生で初めてボイトレに通ったんですよ。どうしても届かない高さのキーがあって「この音を出すためにはトレーニングしなくちゃいけない」と感じて。DOBERMAN INFINITYのライブを3日続けてやって、その次の日に自分のレコーディングがあるなど、スケジュール的にもタイトでした。それをやり切るためには、喉に負担をかけない、正しい発声が必要だった。いままではストリートのやり方というか、完全に自己流だったので、そこはぜんぜん違いますね。

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