ジャニーズWEST「スタートダッシュ!」の清々しさ 虹色のようにカラフルなメンバー個性から探る
ジャニーズWESTが、今夜放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演し、8月15日にリリースされたニューシングルから表題曲「スタートダッシュ!」を披露する。アニメ『キャプテン翼』(テレビ東京系)のオープニング主題歌にも起用されている本作は、「これぞジャニーズアイドルの王道!」と膝をたたきたくなる爽やかな応援ソング。MVを見てもサッカーをイメージしたダンスや、スポーツウェアテイストの衣装、そして7人のキラキラ輝く笑顔と、清々しいほどのアイドルテイストに、突き抜ける青空を見上げたときのような清涼感に包まれる。
「サッカーできないのに、できるわけないでしょ(笑)」MVのメイキング映像を見ると、運動に苦手意識を持つ中間淳太が、振り覚えに苦戦しながらも懸命に取り組んだという秘話を明かす。その様子を横で小瀧望が微笑ましく見守っていたり、今度はスタッフからもっと元気な表情をリクエストされた小瀧を藤井流星が実況したり、と相変わらずのチームワークの良さを確認することができた。今日も、ジャニーズWESTは平和で“ええじゃないか”。
〈みんな同じ 才能じゃない/違うとこ 認め合い 奇跡を起こせ〉とは、まさに個性豊かなジャニーズWESTにピッタリな歌詞。いたずら好きでオフに見せる顔は子どものように無邪気なのに、オンのスイッチが入れば切ない演技からクールな表情まで瞬時に切り替わる重岡大毅。過去のメイキングにはよく振りの確認をする姿も見られ、一見自由気ままに見えて努力を惜しまないひたむきな姿が、ジャニーズWESTの顔とも言えるセンターに立つにふさわしい人柄だ。
そんな重岡がのびのびと動けるのは、桐山照史というグループの絶対的な精神的支柱がいるからこそ。状況に応じてボケにもツッコミにも対応し、締めるところはきっちりとまとめていくオールラウンダーだ。桐山はかつてコンサートの挨拶でファンに対しても「僕らが皆さんに対してプレゼントできるエネルギーていうのは、ホンマにちっちゃいちっちゃい力やと思います。でも、それでみんなが元気になったとか、思ってもらえたら嬉しいです」と話していた。メンバーにとっても、そしてジャニーズWESTを見守る人たちにとっても、彼がいるからこそ、思い切り騒げるのだろう。
その桐山のそばにずっといたのが中間だ。先にも述べたようにスポーツに関しては苦手意識はあるものの、ツッコミの反射神経はピカイチ。重岡や桐山をはじめ、メンバーが悪ふざけをし始めると、まるで乱れ打ちされるシュートを名キーパーのように一つひとつ受け止める。散々翻弄された後に「こないんかい!」とツッコむ流れは、ジャニーズWEST団体芸の鉄板だ。
そうしたみんなが悪ふざけをする様子を、まるで“おかん”のような温かい眼差しで見つめるのが、神山智洋。正義感が強くて、面倒見がよく、ジャニーズ事務所に入った時にダンス初心者だった重岡を育てた愛情深い人だ。ジャニーズJr.時代からお互いを支え合ってきた重岡と神山のコンビが、Netflixオリジナルドラマ『宇宙を駆けるよだか』で、タイプの異なる恋のライバルを演じているのも、ファンには胸アツである。
外見はシュッとしたイケメンなのに、メンバーがツッコまずにはいられない親しみやすいスキがある藤井流星は、その多面的な魅力を活かして俳優としても活躍中。お調子者のパイロット候補生から、ストーカーまがいな行動に出る元恋人など、幅広い役柄にチャレンジ。10月スタートの『黄昏流星群』(フジテレビ系)への出演も決まっており、王道のラブストーリーにいよいよイケメンの本領発揮か、と期待が高まる。俳優としての活躍が光るほど、メンバーと過ごしているときの屈託のない表情により愛しさが増す。