ジャニーズWEST、3年でどう変化した? デビュー記念日にファンが抱く“特別な思い”
4月23日にCDデビュー3周年を迎えた、ジャニーズWEST。ネット上では、多くのファンによって祝福の声がつぶやかれ、グループの“愛され力”を感じさせる1日になった。この記念日にファンが特別な思いを抱くのは、“7人”でのデビューが実現したからだろう。
もともと関西ジャニーズJr.として長い間、苦楽を共にしてデビューを夢見てきた7人。だが、最初にデビューすると発表されたときには、重岡大毅、桐山照史、中間淳太、小瀧望の4人のみだった。神山智洋、藤井流星、濱田崇裕を思うと、メンバーもファンも胸が締め付けられる思いだったはず。だが、4人の直談判により、7人でのデビューを掴んだ。それは、ジャニーズ事務所においても異例の流れ。センターの重岡は、後に雑誌のインタビューで“情けや同情ではなく、3人が絶対に必要。売れるためには7人が必要”という強い思いがあったことを語っている。自分たちの意志で集ったという責任感、自分が求められたのだという使命感を持って活動しているのが、ジャニーズWESTの大きな特徴だ。
4月23日放送のラジオ『ジャニーズWEST もぎたて関ジュース』(ラジオ関西)では、神山と濵田が3年間で印象に残っていることを語り合った。神山が「日生劇場で、2月5日かな。俺たち7人でCDデビューしますっていったとき。俺ら舞台裏にいて、照史のナレーションで発表されて、そこからメンバーひとりずつメッセージ的なことを言って、幕がバーって開いて俺たち7人のシルエットみたいな。そのときの客席の歓声やったり、泣いてる子たちもいたわけで。鳥肌立ったの覚えてる。なんて俺たち恵まれてるんだと思って。そのときの気持ちと景色は忘れられへん」と切り出すと、濱田も「たしかに、いまだにバッて出て来る」とうなづく。さらに神山は、そのVTRをときどき見返し「100発100中で泣く」と明かした。コンサート会場がドーム級になっても、彼らを身近に感じられるのは、こうした部分があるからだろう。
どんなに活躍の幅が広がっても、初心を忘れないジャニーズWEST。だが、変わった部分もある。ひとつはメンバー間の呼び方。濱田くんから濱ちゃん、照史くんから照史、淳太くんから淳太へ。Jr.時代は先輩後輩の関係だったため、デビュー当時は“くん”付け、敬語だった。4月22日放送のラジオ『ジャニーズWESTの男前をめざせ!』(ABC朝日放送)では、「2016年くらいから、徐々に」(桐山)、「ひとつになってきてるってことやもんね」(中間)と語り、この変化をうれしく思っている様子が伺えた。そして、もうひとつの変化は、弱みを笑いにかえる強みがパワーアップしたこと。オープンマインドな7人だったが、一層楽しんでいるに思う。桐山は柳沢慎吾、濱田は“ブルゾンちえみWith B”でおなじみの、ブリリアンのコージに似ていると自分から話したり、中間は運動音痴や最年長であることをネタにする。重岡も自由奔放さは年々増す一方。藤井の天然キャラも拍車がかかり、神山のファッションセンスは独自路線を突き進む。2.5枚目を目指す小瀧は、ときにビジュアルの無駄遣いと感じることも……だが、それがいいのだ。