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『SWEET LOVE SHOWER 2017』ライブレポート

ゆず、二人三脚で届けてきた“人々を繋ぐ”音楽の力 SWEET LOVE SHOWER 2017が終演

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 スペースシャワーTVが主催する野外ライブイベント『SWEET LOVE SHOWER 2017』が、本日8月27日終演した。リアルサウンドでは、3日間にわたり同イベントのライブレポートを掲載してきた。本稿では、大トリを務めたゆずのライブの模様をお届けする。


 LAKESIDE STAGE大トリとして『SWEET LOVE SHOWER 2017』の3日間を締め括るのは、ゆず。ゆずはこの夏、『YUZU SUMMER FEST. TOUR 2017 GOOD SUNSHINE DAYS』と題して全国8カ所のフェスに出演している。デビュー20周年を迎えてもなお、立ち止まることなく、新たなオーディエンスのもとへ自ら歩み寄っていくのがこの2人のやり方なのだ。

 暗闇のなか、パッとステージに明かりがつけばそれが開演の合図。サポートバンドが待ち構えるステージに北川悠仁、岩沢厚治が手を振りながら現れた。「どうもみなさん、こんばんは! ゆずです! SWEET LOVE SHOWER、やっと来れたー!」 と北川が喜びを露わにすると、フィールドから絶叫にちかい歓声が上がっていく。バンドが鳴らすエバーグリーンなサウンドに岩沢がハーモニカの旋律を絡ませ、始まったのは「サヨナラバス」。リズムに合わせてオーディエンスが手を左右に振る姿は、まるでこの3日間に、惜しみながらも別れを告げるかのようだ。

 序盤からヒットソングを惜しみなく披露。ゆずの原点である弾き語り編成から始まった「虹」は、よく聴くと言葉の詰め方やリズムの跳ね方がかなり変則的だが、一文字単位の精度でタイミングを揃えながらハモる二人の歌からは、20年かけて育んだ絆のかたさがうかがえる。そして「SWEET LOVE SHOWER!」という北川のシャウトを機に、2番からはバンドイン。虹色の照明が夜空に輝くなか、〈届け届け届け  暗闇の中で泣いてたんだね  希望に乗せ空に響け〉という歌詞通りの光景が目の前に現れた。

 中盤でモードチェンジ。6月にリリースしたEP2枚から、「愛こそ」「タッタ
」と新曲を続けて届けた。この2曲を披露する前に北川は「放送が入ると思うので、新曲だけど“ああ、この曲ね!”って感じで聴いてもらえると嬉しいです(笑)」なんて言っていたが、伊藤園「お〜いお茶」のCMソングとしておなじみの「愛こそ」では、歌い出しから歓声が上がっていたし、弾むビートと滑らかなメロディラインの対比が生む不思議な高揚感はまさに新境地。また、ダンサーを十数人呼び込んだ「タッタ」では、サビの振り付けを会場全体で楽しみ、フィールドいっぱいに笑顔が広がった。


 本編ラストには「何か夏にやり残してることない?  俺もさ、まだ夏にやり残してる曲があるんだよね」と言って、「夏色」へ。オーディエンスの「もう1回!」コールを受けてサビを繰り返し演奏する、というゆずのライブでは恒例の流れが展開されるなか、演奏を繰り返すほどオーディエンスの歌声が大きくなり、それに触発されステージ上の熱量も増していきーーと、音楽を介した熱いコミュニケーションが続く。そんななかで「ラブシャ元気ですかー⁉︎ ゆずは元気だぞー!」と叫んだ北川。実はこの「夏色」、ゆずのデビュー曲であると同時に1998年6月のスペースシャワーTV「POWER PUSH!」に選ばれた曲でもある。デビュー以来歩みを止めることなく自分たちの音楽を紡ぎ続けたゆずの20年と、絶えず音楽の鳴るフェスという場を提供し続けた『SWEET LOVE SHOWER』の22年。彼の叫びは両者の歩みを祝福しているかのようで、とても感動的なものだった。


 嬉しそうにイヤモニを外しながら止まない歓声を受け止める二人。この日最後に演奏されたのは「栄光の架橋」だった。〈終わらないその旅へと/君の心へ続く架橋へと…〉というフレーズは、これから先も音楽の旅を続けていくゆずの二人と、再び日常に戻っていくオーディエンスを一本の太い糸で繋いでいく。LAKESIDE STAGE全体でこの曲を合唱した思い出は、多くの人の胸の内に刻まれたことだろう。

 デビュー20周年。北川と岩沢が二人三脚で鳴らし続けてきたのは、人と人とを結びつける、かけがえのない音楽だった。


(文=蜂須賀ちなみ/撮影=西槇太一)

■セットリスト
ゆず
『SWEET LOVE SHOWER 2017』
2017年8月27(日)山梨・山中湖交流プラザ きらら

1. サヨナラバス
2. 少年
3. 虹
4. 愛こそ
5. タッタ
6. 夏色
7. 栄光の架橋

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