『SWEET LOVE SHOWER 2017』ライブレポート
BLUE ENCOUNTの“第二章”がはじまったーーオーディエンスと作り上げた一期一会のライブ
スペースシャワーTVが主催する野外ライブイベント『SWEET LOVE SHOWER 2017』が、今年は8月25~27日の3日間にわたって山梨・山中湖交流プラザ きららで開催中だ。リアルサウンドでは、同イベントのライブレポートを掲載。本稿では初日8月25日のBLUE ENCOUNTのライブ模様をお届けする。
晴天に恵まれた『SWEET LOVE SHOWER 2017』。初日のLAKESIDE STAGE、トップバッターを務めるのはBLUE ENCOUNTだ。2016年10月には日本武道館ワンマンというひとつの集大成を迎えた彼らは、自身の音楽性を拡張させたアルバム『THE END』をリリース、そして武道館に続き1万人以上のキャパを誇る幕張メッセ国際展示場公演でワンマンを行うなど、今年の上半期は「ブルエン第二章」を印象付けるような活動をしてきた。そんななかで繰り出すこの夏の一手は、果たして。
1曲目は「LAST HERO」。緊急事態を知らせるサイレンのように4人のサウンドが轟くなか、フィールドでは早速オーディエンスから大きな歌声が沸き上がった。「行こうぜー!」という辻村勇太(Ba.)の叫びとともに演奏スタートと思いきや「違う、こんなんじゃない。こんなの当たり前の始め方だもん」と田邊駿一(Vo. Gt.)が仕切り直した「Survivor」、サビのフレーズをまるごとオーディエンスに託した「もっと光を」をはじめ、この日はとにかくオーディエンスに対して何かアクションを促すことの多かったブルエン。その背景を物語っていたのは、田邊が噛み締めるように口にした「このステージに来られたのは俺らが一つひとつ上がってきたからだと思う」「ぶっ倒れそう。でもこれを感じるたびに思う、フェスもライブハウスと一緒だと」という言葉だった。
小さなライブハウスから始まった自分たちが、2015年の初出場から一歩ずつを積み重ね、ついにこのLAKESIDE STAGEに辿り着けたのだということ。自分たちだけでは辿り着けなかった場所だからこそ、その高みへと多くのオーディエンスを連れていきたいと強く想っているということ。忘れてはいけない大切なことを刻みつけるように、新曲「SUMMER DIVE」でタオル回しの絶景を生み出し、彼らのステージは終了したのだった。
(文=蜂須賀ちなみ/撮影=上山陽介)
■セットリスト
BLUE ENCOUNT
『SWEET LOVE SHOWER 2017』
2017年8月25(金)山梨・山中湖交流プラザ きらら
1. LAST HERO
2. ルーキールーキー
3. JUMP
4. survivor
5. DAY×DAY
6. もっと光を
7. SUMMER DIVE
BLUE ENCOUNTオフィシャルサイト
『SWEET LOVE SHOWER 2017』オフィシャルサイト