Kis-My-Ft2、結成10周年で訪れた勝負の時 異例のジャニーズはどう攻める?

 今年の夏はデビュー4周年であり、結成10周年という記念すべきタイミング。「ローラスケートができる」という基準で集められたメンバー。実際に滑れるということが重要なのではなく「できるか?」と聞かれたときに「できる」と答えられるところが大切だったのだろう。ジャニーズでチャンスを掴むというのはそういうことだと、インタビューで語る彼らの思い出話から伺える。そこから「なんでもできる」というイメージが定着したのかもしれない。

 デビュー直後からせんべいを1000枚食べきったり、10mの飛び込み台に挑戦させられたりと、体を張ったサバイバル企画にも「できます」とトライしてきた。また、ブサイクさを検証されるレギュラー番組『キスマイBUSAIKU!?』で人気が急上昇。恋愛観や美意識などをあえて徹底的に叩かせることで、親しみを持たれるようになった。そこから、新たなユニット『舞祭組』も誕生し、グループ内格差を逆手にとった面白さという新境地も開拓。キスマイの歴史は、ジャニーズとしてはあまりにも異例な動きだった。

 今作の先行CMでは「そろそろ、攻めてもいいですか?」というコピーが添えられていたが、舞祭組メンバーもそれぞれが人気者となり、グループとしてのスケールが格段に上がったいまは、彼らにとってまさに攻め時なのだろう。舞祭組のプロデュースを手掛けた際にSMAPの中居正広は、そのユニット活動について「絶対にあとからプラスになってグループに返ってくるから!」と豪語していたが、いまがその時なのだ。今後も7人の活躍から目が離せない。

(文=佐藤結衣)

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