Kis-My-Ft2、年始チャート1位のシングルに見る新機軸 45万枚突破の理由とは?

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昨年末、TVでの露出も多かったKis-My-Ft2。

参考:2014年12月22日~2014年12月28日のCDシングル週間ランキング(2015年1月5日付)(ORICON STYLE)

 毎年、1月から2月上旬までの音楽チャートには2つの動きがあって、まず前年の年末の振り返り番組で流された曲の順位が上がりがちなわけです。そしてさらに、「紅白歌合戦」で歌われた楽曲の売り上げもアップする傾向にあります。テレビの、まして紅白という国民的な番組の影響力はバカにできないもので、販売だけでなくカラオケとかレンタルCDの動向も含めると、意外と多くの人が紅白で流れた曲を消費することになると言えます。

 ただその影響も限定的なもので、チャート自体はあんまり盛り上がらないのが実際のところ。まあ、今どきCDを正月から買う人は少ないわけであります。80年代と90年代には大物アーティストが元旦から新譜を発売して、その年の最初のヒットになることも多かったりしたのですが、最近はお年玉を音楽に使う若者が減ったせいなのか、こうしたやり方は流行らなくなっております。しかし、だからこそ最近では、この市況の仕手戦じみた地味めな1月のシングルチャートに新譜を送り込む新人ミュージシャンが後を絶ちません。

 しかし、それはそれとして、1月1週目のチャートはやっぱり盛り上がらないのです。なぜなら今週は集計期間が12月の年末までなので、実は上記のような紅白の影響もない週なのです。まあレコード会社もそれを見越してリリースを打ってくるわけですが、どうあがいたところで前年っぽさを感じさせる内容になってしまうのは避けられないところです。

 とはいえ今週1位のKis-My-Ft2は45万枚ということで、かなり頑張っているのではないでしょうか。年末年始にリリースを集中させるのはジャニーズの伝統なわけで、過去数年間のチャートを見ても年初にはHey!Say!JUMP、V6、SMAPが1位を取っています。しかし販売枚数はせいぜい数万枚くらいで、多くても15万枚というところ。それらと比較すれば、今回の45万枚という数字のすごさがわかるというものです。しかもこれはKis-My-Ft2というグループとしても過去最高の初動になっていて、今までと違う売れ方をしているわけです。

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