嵐が次にめざす方向性とは? “日本一のエンタメ集団”を徹底分析する書籍登場

 嵐が日本一の男性アイドルグループとなった理由を、音楽性、演技・バラエティ、キャラクター、パフォーマンスという4つの視点から読み解いた書籍『嵐はなぜ史上最強のエンタメ集団になったか』が、4月16日から17日かけて、全国書店やネット書店で発売される。同書はリアルサウンド編集部が制作を手がけ、青井サンマ氏、柴那典氏、関修氏、田幸和歌子氏、成馬零一氏、矢野利裕氏など、嵐に詳しい気鋭の評論家・ライターが寄稿。嵐の魅力を多彩な角度から解き明かしている。

 今回は書籍の発売に先がけ、明治大学法学部にて嵐を題材にした講義を行っている関修氏、ジャニーズに詳しいライターの田幸和歌子氏、編集者の山本奈美江氏の3人が、“嵐のこれから”について語り合った特別鼎談を一部抜粋してお届けする。(編集部)

関「大野くんと蛭子さんが組んで、“大野さんぽ”的な番組を(笑)」

関:具体的にやってもらいたい番組でいうと、僕は相葉くんに“今週のニュース”みたいな番組を期待していて。池上(彰)さんが相葉くんにコメントを求めて、相葉くんがトンチンカンな返答をするっていう。それを周りの専門家に突っ込ませる、みたいな。櫻井くんと対照的な、トンチンカンなキャスター。嵐っていろんな意味で社会性があると思うんですよ。だから日常の社会生活を一緒に考えるような番組を嵐にやってもらうと面白いと思う。

田幸:世間的には櫻井さんがそういう仕事だとナンバーワンだと思うんですけど、櫻井さんの魅力って情けないところだと思うので、あんまりかっちりしたものじゃないものをやってほしいかな。

関:櫻井くんはどこか抜けてるところがいいんだよね。

山本:私も観てみたい番組があります。『Cの嵐』『Dの嵐』『Gの嵐』(日本テレビ系)を作っていたスタッフに、今もう一回、嵐の番組を作ってほしい。“チェスト櫻井”を見いだしたのもあそこですよね。ヘタレキャラができたのはあそこだから。

関:あと大野くんは芸術番組やったりとか。

田幸:大野さんのアート系の番組があっても、かっこ良く作りすぎる番組が多いんですよ。そうじゃなくて……。

関:大野さんと今売れっ子の蛭子(能収)さんが組んで“大野さんぽ”的な番組を!

一同:爆笑

田幸:絶対面白そう! やって欲しい(笑)。でも、松潤に関してはやっぱりドラマで輝いて欲しいな。あの圧倒的なオーラがあるのに、途中から変に私服のイジリとかでオチ担当になったのは、ちょっと違うと思っていて。

関:僕は松潤が司会の『おしゃれカンケイ』(日本テレビ)みたいな番組が見たいな。

山本:見てみたい。松潤が店を押さえてホストになるっていう。

関:ちょっと変な感じになるかもしれないけどね(笑)。松潤ってちょっととんがっているところがいいところなんで。

田幸:あと、それとは真逆になっちゃうけど、昔の田原俊彦がやっていた「NINJIN娘」みたいなのをやって欲しい。

一同:爆笑

山本:「マツジュンサンバ」とかやってましたもんね(笑)。

田幸:あとはやっぱり郷ひろみ路線をやって欲しいかな。コンサートでしかそういう路線は見せないですもんね。

山本:私この5年くらい、松潤のソロ曲にすごくハマっていて(笑)。それまで松潤のソロ曲って一番苦手だったんですけど、突然、自分の中で確変が起きて。多分、松潤が大人になることへの抵抗感がなくなったのかもしれないですけど、コンサートでのお色気路線も受け入れられるようになって。

田幸:それはかっこいいという感じでOKなんですか? それとも面白い感じで?

山本:はじめはちょっと面白い感じだったかもしれないです(笑)。それがだんだん「これが嵐の次の方向性なのかも?」とリアルに見えてきたので。

田幸:二宮さんの『ニノさん』(日本テレビ系)は面白いですよね。これまでってグループで番組をやるときって、櫻井さんなり誰かしらが進行して、二宮さんはガヤ芸だったんですけど、それが最近は積極的に回していますよね。進行上手だし。

山本:でも、彼にもやっぱりドラマで輝いてほしいかなあ。

関:そりゃあそうですよ。やっぱり彼は演技がいいから、映画とか舞台とかで頑張っていって欲しいですよね。

田幸:あと、二宮くんと岡田(准一)くんって仲いいじゃないですか。『フィルムフェスタ』で二宮・岡田・生田斗真くんの3人で喋ってるとき、ニノと岡田の掛け合いがすごく面白くって。正統派ドラマを二宮・岡田でやってほしいなあ。

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