RADWIMPS・野田洋次郎、初主演映画の主題歌決定 「この曲を遺せたことを幸せに思います」
RADWIMPSの野田洋次郎が初主演を務める、6月6日公開(新宿ピカデリー他全国ロードショー)の映画『トイレのピエタ』。今回、その主題歌が発表された。
同作は、手塚治虫の日記を元にした長編映画で、彼が死ぬ直前まで綴っていた病床日記をもとに、『ピュ~ぴる』で国内外から高く評価された映画監督・松永大司が完全オリジナルストーリーで脚本化したもの。映画では主人公の園田宏役を野田が担当し、プロデューサーとして『ノルウェイの森』などで知られる小川真司と『ヘルタースケルター』を手がけた甘木モリオの2人が参加する。
今回主題歌としてアナウンスされたのは、主演も務める野田洋次郎が歌う「ピクニック」だ。同曲は野田が「撮影中に思ったこと、心が動いた瞬間、その断片をケータイや台本にメモ」していたなかで生まれたもので、「死にぶつかって、真衣に出会って、そのあまりにも尊くて汚れのないものを前に、僕も宏(映画の主人公)も同じことを思ったんだと思います。この曲を遺せたことを幸せに思います」とコメントしている(コメント全文は下記に掲載)。
野田洋次郎コメント
監督とは撮影の一年ほど前から、二人で色んな話をさせてもらいました。主題歌の話もそんな中で頂いたものです。撮影中に思ったこと、心が動いた瞬間、その断片をケータイや台本にメモってはいましたが、何よりも僕の中に深くこのピエタの世界、真衣、そして死が積み上がっていくのを感じました。それは抗いようもなく、日々刻々と大きくなっていったのです。
撮影の最終日に、打ち上げで一曲唄ってもらえませんかというお話をプロデューサーからされ、了解しました。せっかくならスタッフ、共演者の皆さんに感謝を伝えたい、そしてその頃には僕の中のほぼすべてを支配していたこの『トイレのピエタ』の世界をひとつ残らず形に残しておきたいと思ったのです。撮影後の数日間、それは苦しくも幸せな時間でした。宏が絵を描いたように、僕は歌を唄う。
自分だけが知る輝きと光があったとしたら、それを遺したい。死にぶつかって、真衣に出会って、そのあまりにも尊くて汚れのないものを前に、僕も宏も同じことを思ったんだと思います。この曲を遺せたことを幸せに思います。
■映画情報
『トイレのピエタ』
公開:6月6日(土)(新宿ピカデリー他全国ロードショー)
原案:手塚治虫 脚本・監督:松永大司
野田洋次郎/杉咲花 リリー・フランキー/古舘寛治 市川紗椰 森下能幸 澤田陸 MEGUMI/岩松了
配給:松竹メディア事業部