乃木坂46、11thシングルで西野七瀬がセンターに返り咲き「大事なシングルなのに、なんで私が…」

 そして、緊張が高まるなか、センターとして名前を呼ばれたのは西野七瀬。西野は、8thと9thで連作センターを務め、メディア露出も増加、今や“乃木坂46の顔”としての役目も果たしつつあるなかでの返り咲きとなった。しかし、名前を呼ばれた西野は、初抜擢の時と同じ陰鬱な表情でバナナマンのもとへと向かい「大事なシングルなのに、なんで…」と、自身がセンターを務めることに対する自信の無さから大泣き。これにはバナナマンの2人も「センター経験者でしょうよ!(笑)」と笑いながら慰め、涙が止まった西野は「プレッシャーがあるんですけど、しっかり逃げずに頑張りたいです。ファンの皆さんとスタッフさんとメンバーから信頼してもらえるように頑張ります」とセンターとしての決意を口にした。

 最後に、3列目として名前を呼ばれたのは、左から松村沙友理、相楽伊織、伊藤万理華、齋藤飛鳥、堀未央奈、星野みなみ、衛藤美彩、高山一実の8人。MCのバナナマン・設楽統は松村に対し「正直色々あったから、今回は入らないと思った」と声をかけると、松村は「ステージに立つのも、人前に出るのも怖くなって。『なんでアイツが入るんだ』ってみなさん思うだろう」と、2014年末のスキャンダル報道のダメージから未だ抜け出せずにステージに立ち続けていることを明かした。松村は続けて「応援してくれる方もいて、『笑ってるさゆりんが見たい』ってみなさん言ってくださって。それが私の支えだから頑張らないといけない」と、辛い時も支えてくれたファンに恩返しを誓い、設楽から「昔のバカみたいなことを言っている松村が戻ってこないと寂しい」、バナナマン・日村勇紀から「もう十分痛い目受けたしいいでしょ。誰も松村がいてイヤだなんて思わないよ」と励まされた。

 また、今回が選抜初抜擢であり、同時に研究生から正規メンバーへと昇格を果たした相楽は「お披露目もしたばかりで、経験とかもないし…。不安です」と、事態を飲みこめていないことを語ると、前作に続き3列目となった堀は、目に涙を浮かべながら「3列目に居させていただけることはありがたいですけど、いつか少しずつでも上に行けたらいい」と、センターを経験したことで、後列にいるのが悔しくなっている気持ちを明かした。

 そして、アンダーライブでは中心メンバーとなって活躍した齋藤と伊藤は、ともに7th以来4作ぶりの選抜入り。齋藤は「選抜発表は『入らない』と思って、自分の中で緊張するものじゃなくなってしまっていて。私の性格があまり良くないので、素直にここで嬉しいって言えないのが今の自分のダメなところ」と、アンダーメンバーとして活躍を見せるのと同時に、固定メンバーが多く、大幅な入れ替えがない選抜という場所が遠い存在になっていたことを語った。続けて伊藤は「乃木坂46のアンダーメンバーをもっと大きくしようと思って、自分なりに努力をしてきた。選ばれたからには、そのアンダーライブで磨いたものも、ライブなどで見せれるように一生懸命頑張りたい」と、選抜よりも多くのライブを重ねて磨き上げたパフォーマンスでグループに良い影響を与えていくことを誓い、番組が終了した。

 様々なメンバーが喜怒哀楽をあらわした今回。2015年初のリリースに向けて編成されたメンバーたちは、どのような活躍を見せるのだろうか。

(文=向原康太)

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