乃木坂46の2015年には何が待っている? “11th選抜”以後の動きを読む
乃木坂46の2015年が始まった。昨年の乃木坂46を振り返ると、間近の印象で言えば『紅白歌合戦』の落選がどうしても強いが、全体として振り返ると、グループにとってはその人気を決定づける年となった。『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)への初出演を果たし、神宮球場での公演を成功させ、2014年にリリースしたシングル3枚は全て50万枚を超えるセールスを記録、SKE48を超えてアイドル界隈では2番手という位置まで上り詰めた。では、2月22日には西武ドームでの『3rd Year Birthday Live』も控える乃木坂46の2015年はどのようになっていくのか。
待望の1stアルバムリリース
乃木坂46の2015年は待望の1stアルバムのリリースで幕を開けた。週間アルバムチャートでも見事首位を獲得した『透明な色』、は表題曲10曲に加え、カップリング投票で選出された10曲と新曲8曲が収められており、大げさな言い方をすれば“聴くべき曲が全て入ったアルバム”になっている。新曲に関しても、2014年にセンターを務めた生田絵梨花と西野七瀬の両名によるソロ曲や、AKB48の小嶋陽菜を含むユニットこじ坂46による「傾斜する」など、シングルを全て持っている人にも、乃木坂46を聴き始めようとしている人にもぴったりのアルバムといえるだろう。
3度目のバースデーライブは初のドーム公演
そして、2月22日には西武ドームで『3rd Year Birthday Live』が開催される。ドームと名のつく場でのライブはグループにとって初となり、この規模まで到達しているアイドルはまだまだ限られている。このドーム公演を成功させることにより、いよいよCDの売上に加えてライブの動員でも、他の拮抗していたグループより頭一つ抜け、ライバルAKB48も視野に入ってくるだろう。今回は12時開演で全曲を披露するため、いったい何時間のパフォーマンスになるのかは分からないが、極寒の西武ドームの空気を変えるような熱いライブを期待したい。
夏以降も気になるイベントが目白押し
さらに2014年末に東京国際フォーラム ホールAで行われた『大感謝祭2014』にて、2015年春に舞台『16人のプリンシパル』を、夏には『真夏の全国ツアー』を開催すると発表した。『16人のプリンシパル』は、他のAKB48グループやアイドルにはない、乃木坂46の独自性が発揮される”キャスティング参加型演劇”。前回の『16人のプリンシパル trois』では「笑い」をテーマにし、同舞台ならではのメンバー同士の対決や、選抜メンバーをアンダー・研究生が破る下克上が頻繁に起こるなど、数々のドラマが繰り広げられた。この舞台で大きな存在感をみせた若月佑美は、その後に舞台仕事も増えたほか、「生まれながらのプリンシパル」と評される生田絵梨花は舞台『虹のプレリュード』で主演を務め、映画進出も果たし、2015年からはドラマ『残念な夫。』(フジテレビ系)のレギュラーも掴んでいる。2015年の乃木坂46は、目標として個人としての魅力をより増していきたいと掲げるメンバーが多いなか、どのようなテーマでどのようなドラマが巻き起こるのか、今から楽しみでならない。
真夏の全国ツアーは地方4都市(大阪、名古屋、仙台、福岡)はアリーナクラス、東京では神宮球場での公演を成功させている。ならば次は地方でもドームクラスを! とはさすがにいかないので、前回公演を行っている都市はアリーナクラスをキープしつつ、全国区の人気を決定づけるために広島・新潟・神戸、そして2年前の苦い思い出でのある札幌での公演の成功に期待したい。首都圏だと東京ドームは日程を押さえることが難しそうで、まだ公演を行ったことのないさいたまスーパーアリーナや、もしかするとメンバーが悔しい思いをしたという神宮の地へ再び立つこともあり得るかもしれない。