サカナクション、『LIVE MONSTER』で創作術明かす「僕らが常に意識しているのは“良い違和感”」
10月29日にニューシングル『さよならはエモーション/蓮の花』をリリースするサカナクションが、10月27日の『LIVE MONSTER』(日本テレビ系)にゲスト出演。MCの中村正人(DREAMS COME TRUE)と、演出や作曲術について語り合った。
冒頭、中村がサカナクションについて「ミュージックビデオを見たりして、番組開始当初からずっとお呼びしたかったバンド」と語ると、ボーカル・ギターの山口一郎は「恐縮です。テレビが苦手なので…」と答え、番組がスタートした。
同番組では、ライブの裏側として『SAKANAQUARIUM 2014 TOKYO DOME CITY HALL』のリハーサルに密着。VTRでは、会場入り直後、観客の導線を確認し、さらにフロアへ出て音の鳴りをチェックする山口の姿が紹介された。映像内で山口は「ホールって音を鳴らすために出来てるし、ライブハウスは最初からスピーカーが積んであるけど、ホールになるとスピーカーを設置するところから始まる。どう鳴らすかっていうのを体感したい」と語った。中村は「やっぱり音響は気になる?」と質問を投げかけると、山口は「日本のミュージシャンの中では10本の指に入るくらいのPAオタクなので」と回答。また、「ライブ前に必ず行っていること」として、ギターの岩寺基晴が山口の背中を叩く映像を紹介。岩寺は「自然発生的にするようになった」と答えると、中村が「愛し合ってるねえ」と返し、これには山口も思わず照れ笑いした。
続いて、番組では前作アルバム『sakanaction』の制作は山口の自宅で行っていたことを紹介。山口はこの時の出来事について「プリプロまで自宅でやった。でも普通のマンションで防音も何もしていないので大変で。でも隣に住んでいる翻訳家の女性が良い人で、僕のことを知っていて『頑張ってください』って言ってくれてた」と語り、その苦労について「ブレーカー落ちました。電気代も20万円くらい行きました。しかもそれビクターに請求してない!」と明かし、スタジオは爆笑に包まれた。また、自宅での制作を選んだ理由について中村に訊かれた山口は「メンバーがリラックスしてくれるのと、スタッフがマネージャー以外にいないから」と答えると、中村も「うちも入れない。吉田(美和)と俺だけ」と、同じ手法をスタジオ録音で行っていると明かした。この回答に興味津々の山口は「『こういう曲録ります』とか打ち合わせも無く、完成してから聴かせるんですか?」と逆質問し、中村が「もちろん」と返すと、山口は「すげー!! そうしたい! ビクター!」と興奮状態に。その後、彼らの代表曲のひとつである「アルクアラウンド」を披露した。