TOKIO、サマソニで喝采浴びる 専門記者が見た彼らの“ステージング力”とは?

 一方でライター経験もある某社のプロモーターは、ボーダレス化が進むサマソニという舞台だからこそ、TOKIOの魅力がより多くの観客に伝わったと語る。

「今回、TOKIOがサマソニで成功を収めることができたのは、同グループにネームバリューがあったことはもちろんですが、主催者であるクリエイティブマンが作ってきたフェスのあり方も影響していると思います。大手フェスを分類すると、フジロックは”聖地”、ロックインジャパンは”見本市”、サマーソニックは”大食堂”という風に捉えることが出来るのではないでしょうか。サマソニの前身である『Beautiful Monsters Tour』でも、マリリン・マンソンやメガデスの中にPIERROTを織り交ぜていましたし、第1回のサマソニではジェイムス・ブラウンの前がDragon Ashだったりしました。サマソニは、絶妙に興味をそそる”異物”を入れ込んでくるんですね。ステージが拡大するにつれ、新しいオーディエンスを増やすと共に、既存のファンに『どうよ!?』と挑戦状を差し出してくる。『サマソニだからアリだよね』と思わせる土壌を、批判を受けつつも着々と作り上げた。好きなものを好きなように見る=食べていい、だから大食堂だと思うんですね。ヘッドライナーが全てではなく、サイドショーのNegiccoでラインダンスを踊ったことがハイライトでも構わない。それだけの受け入れ体制のなか、国民的スターであり、ロックの文脈にも置き得るTOKIOが出る。盛り上がったのは必然と言えるのではないでしょうか」

 ジャニーズ初の夏フェス出演を果たし、これまでのファン以外にもバンドとしての存在感を見せたTOKIO。来年の夏フェスでは、別のジャニーズのアクトが音楽シーンに新たな驚きを与えるかもしれない。

(文=松下博夫)

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