神聖かまってちゃんマネージャー劔氏が語る、バンドの最新状況「さらなる新機軸・仕掛けがある」

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 2014年元旦に、今年夏までにシングル3作、アルバム1作、DVD1作のリリース決意表明をマニフェストとして掲げ、その動向に注目が集まっている神聖かまってちゃん。4月9日にリリースした『フロントメモリー』では、表題曲で川本真琴をゲストボーカルに起用、MUSIC VIDEOには新垣里沙(モーニング娘。OG)が出演し、大きな話題を呼んだ。また、5月28日には、同バンド初の配信限定シングル『ロボットノ夜』をリリースする予定、さらに6月25日にも、新たなシングルである『ズッ友』をリリースすることが決定した。

 ストレートなポップスとして機能し、バンドとしてもゲストボーカルを迎えるという初めての試みとなった『フロントメモリー』、宅録感を前面に打ち出したライブの定番曲である『ロボットノ夜』。そしてこれまでの2作とは異なり、神聖かまってちゃんの原点とも言えるセンチメンタルなポップロックを現在形にアップデートした『ズッ友』という、マニフェストに掲げていたシングル3作がこれで出揃うことになる。

 以前、リアルサウンドでは『フロントメモリー』の発売前に、マネージャーの劔樹人氏からかまってちゃんの制作に対する方向性として「2014年は『バンドとして王道的な活動をやろう。良い作品を出してツアーを行おう』と、バンドから地に足の着いた活動をしたいという要望がありました」といったことなどを語ってもらった。(参考:神聖かまってちゃんが新アルバム制作中 マネージャー劔氏が明かす「バンドの一大決心」)ではその後、リスナーからの反応も含め、彼らはどういったスタンスで『ロボットノ夜』と『ズッ友』を作り、”NEWアルバム発売”と掲げている8月へ向けての態勢を整えているのだろう。

 まずは劔氏に、新たな試みが話題となった前作『フロントメモリー』が発売されたことよる反響などを語ってもらった。

「これまでの神聖かまってちゃんは、『の子君が発信したものを自分たちで作品にしていく』という手作りに近いものがありました。ですが、『フロントメモリー』では、より多くの人に聴いてもらうために、MVも初めてかまってちゃんのチーム以外の方に作ってもらったんです。近年の彼らは、さらに上を目指すために外部からのアイデアやエネルギーを積極的にインプットしているので、その結果、自分たちのアイデアを拡げてくれる人たちと出会えて、開放的な作品が出来たともいえます。また、先日VIVA LA ROCKに出演した際も、ライブパフォーマンスに開放的な感じが出ていました。この日は彼らの名前は知っていても、音楽は聴いたことはない方が多かったと思うのですが、そんなお客さんをグッと掴めるライブが出来たことで、さらに手応えがありましたね」

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