欅坂46 平手友梨奈、『響 -HIBIKI-』で映画初主演 「最初はどうしようかすごく悩みました」

平手友梨奈、『響 -HIBIKI-』で初主演

 欅坂46の平手友梨奈が、9月14日に公開される『響 -HIBIKI-』で、映画初出演にして初主演を務めることが決まった。

(c)柳本光晴/小学館 ビッグコミックスペリオール

 柳本光晴による原作『響~小説家になる方法~』は、2014年より『ビッグコミックスペリオール』(小学館)にて連載が開始され、累計発行部数100万部を突破、「マンガ大賞2017」の大賞を受賞した。本作の実写化には映画会社、テレビ局など10社が名乗りをあげ、争奪戦となった末に東宝が権利を獲得。昨年、興行収入35.2億円を記録した『君の膵臓をたべたい』をはじめ、今後は『となりの怪物くん』や『センセイ君主』の公開も控える月川翔が監督を務め、NHKの連続テレビ小説『とと姉ちゃん』や映画『信長協奏曲』の脚本家・西田征史が脚本を担当する。

 舞台は、スマートフォン・SNSの普及により、活字離れが急速に進み、出版不況の文学界。絶対的な才能を感じさせる小説を手がける15歳の天才少女・響が、過去の栄光にすがる有名作家、スクープの欲だけで動く記者、生きることに挫折した売れない小説家など、様々な人に影響を与えていく模様を描く。

 平手が演じるのは、主人公である15歳の天才女子高生小説家・鮎喰響。響の才能を見出す若手女性編集者・花井ふみ役を北川景子が務める。なお、北川と月川監督は、『君の膵臓をたべたい』以来の再タッグとなる。

 また、響が入部した文芸部の部長・祖父江凛夏役にアヤカ・ウィルソンが決定。2010年以来の映画出演となり、自らも小説家を志しながらも、響の圧倒的な才能との差に苦しむ女子高生という重要な役どころを演じる。そのほか、高嶋政伸、柳楽優弥、野間口徹、小松和重、黒田大輔、板垣瑞生らの出演が決定している。

平手友梨奈(鮎喰響役)コメント

このオファーを頂いたときに、最初はどうしようかすごく悩みました。でも、原作を読んで、この物語の主人公、鮎喰響という女の子にひかれてしまったのと、彼女の生き様を届けたいなと思ったので、やってみようと思いました。それでも初めてのことばかりで、不安もあるし、役を演じるけれど、演じている人間は平手友梨奈なので、もしかしたらいろんな人を困らせてしまったり、迷惑をかけてしまったりするかもしれないけれど、鮎喰響という女の子が大好きで、この子のことを伝えて、観てくださった方が生きていく中で大切なことにハッと気づかされるような作品になるといいなと思っています。

北川景子(花井ふみ役)コメント

原作を読んで、圧倒的な才能を持つ15歳の少女が文学界の大人たちを震撼させてゆく様子がとても楽しかったです。私は、花井ふみという若く情熱に溢れた編集者を演じます。天才新人作家・鮎喰響をなんとかして有名にしたい、文学界を変えたいという熱意を表現したいと思いますし、見た目も似せられるだけ似せたいと思っています。また、常識を覆すほどの圧倒的な才能とオーラ、そして何者にも囚われない天才的な、無軌道なキャラクターの響を平手さんが演じると聞き、ぴったりだと感じました。アイドルとしての絶対的な存在感が響と共通すると思います。一緒にお芝居するのがとても楽しみです。月川組にしっかり参加させて頂くのは2回目となり、今回は出演者の中でも年長になると思うので、月川組の中でも引っ張っていけると良いと思います。月川監督とは信頼関係が築けているので、コミュニケーションを取りつつ、良い撮影が出来ると思うので、今から楽しみです。

アヤカ・ウィルソン(祖父江凛夏役)コメント

普段なかなか漫画を読まないのですが、この原作は、面白くて、ががーと読みきってしまいました。私の演じる祖父江凛夏は、常に笑顔でなんでもできる無敵女子に見えますが、周りには見せない複雑な感情を抱えているという印象です。自分自身、本当に不器用ですが、凛夏は自分と重なる部分もあるので、うまく表現できたらいいなと思います。平手さんが演じる響ちゃんは見応えたっぷりだと思います。平手さんにはまだ数回しかお会いしてないのですが、本当に可愛くて早く仲良くなりたいです! また、年上の方に囲まれる現場が多いので、とても新鮮です。月川監督の感性にとっても魅力を感じていたので、久しぶりの映画出演で、監督の作品に参加できることが本当に嬉しいです! 実は、ずっと学園もの、高校生役を演じたかったので、素敵な共演者に囲まれ、味のある役をいただき、原作の凛夏の様に現場でもムードメーカーになりながら撮影を楽しみ、頑張りたいと思います。

月川翔(監督)コメント

原作の無類の面白さを、どうしたら映画でより増幅させられるか、悩みながら取り組んでいます。どこかで映画としてキレイにまとめようという気持ちは捨てました。いびつでも、強引でも、響の芯を曲げずにやりきろうと腹を括っています。主演に平手友梨奈さんの名前が挙がったとき、リスクの大きい選択だと思いました。現場が止まるかもしれないし、大変そうだ、と正直思いました。が、それを何百倍も上回る期待感で、平手さんが演じる響を見たいと思いました。響役を表現する上で、最高到達点にいけるのは平手さんしかいないと思うからです。北川景子さんは今、女優さんとしてとても充実した時期にあると傍目で見て感じています。これまで積み上げてこられた経験値と技術が高いレベルで調和している。そんな充実した時期に立て続けにご一緒できる喜びを感じています。アヤカ・ウイルソンさんは間違いなくこの役に勝負をかけてくると思います。お芝居に関しては長いブランクもありますが、ハマり役になる可能性に賭けます。

柳本光晴(原作者)コメント

「サイレントマジョリティー」のPVを見た時から、もし響が実写化するなら、主演は平手さんしかいないなと思いました。響の持つ、媚びない、屈しない、信念の人間、そういったイメージとあまりにもピッタリで。なにより、目が。月川翔監督は、『黒崎くんの言いなりになんてならない』を観て以来大好きで。あの映画は、エンタメの全てがつまっています。今、邦画で最も「面白い作品が作れる」方だと思いました。
個人的に、最も理想とする形での実写化となりました。後は期待しかありません。楽しみにしています!

■公開情報
『響 -HIBIKI-』
9月14日(金)全国東宝系にて公開
原作:柳本光晴『響~小説家になる方法~』(小学館『ビッグコミックスペリオール』連載)
監督:月川翔
脚本:西田征史
出演:平手友梨奈、北川景子、アヤカ・ウィルソン、高嶋政伸、柳楽優弥、野間口徹、小松和重、黒田大輔、板垣瑞生
配給:東宝
(c)2018映画「響 -HIBIKI-」製作委員会 (c)柳本光晴/小学館

 

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