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Slick Rick

(スリック・リック)

アイパッチと特大ゴールド・チェーンを着用する、特徴的なファッションのオールドスクール・ラッパー、スリック・リック。鼻歌交じりの飄々としたラップ・スタイルの彼は、疾走感溢れるアップから心地よいスロウまで、どんなトラックをも軽々と乗りこなすスキルフルかつテクニカルなラッパーである。
さまざまな活動(カンゴール・クルーやゲット・フレッシュ・クルーなどでの活動を含む)を経て発表した、89年のソロ・デビュー・アルバム『グレイト・アドヴェンチャーズ・オブ・スリック・リック』をプラティナム・セールスへと押し上げたリック。だがその後、殺人未遂の嫌疑で2年もの間ムショ入りをする。と、ムショ入りが決まってから約3週間の猶予のうちに2nd『ルーラーズ・バック』(91年)を完成させたのだから、素晴らしいヴァイタリティである。出所後の94年には『ビハインド・バーズ』(獄中で綴った手記をラップにしたためたもの)を、99年には05年現在までの最新作である『アート・オブ・ストーリーテリング』をリリースしている。特にその『アート・オブ・ストーリーテリング』は、スカーフェイスらと比肩し得る希代のストーリーテラーっぷりをアートフォームにまで高めた名作と(一部で)されている。
また、リックは楽曲ごとの人気も凄まじく、「ラ・ディ・ダ・ディ」(85年)をスヌープ・ドッグがカヴァー、「チルドレンズ・ストーリー」(88年)をモンテル・ジョーダンが95年の「ズィス・イズ・ハウ・ウィ・ドゥ・イット」でサンプリング、その他もいたるところでリックの声はスクラッチ・フレーズとしてコスられている。それもこれも、ヒップホップ・ヒストリーが誇るタレント・ラッパー、スリック・リックの魅力のためだろう。

制作協力:
OKMusic

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