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Mtume

(エムトゥーメイ)

マイルス・デイヴィスのグループで知り合ったジェイムズ・エムトゥーメイ(ジャズ・パーカッショニスト)とレジー・ルーカスは、同グループ脱退後にエムトゥーメイを結成し、78年に<EPIC>と契約した。初期はジェイムズ&レジーの双頭リーダーが活動を牽引し、フュージョン風味のファンク・サウンドにアプローチするとともに、プロデューサー・コンビとしてもさまざまなアーティストたちに関わっていった。
しかし82年にレジーが脱退。ジェイムズは、女性ヴォーカリスト=タワサ・エイジー以外のメンバーを一新し、グループを再構成する。そして83年の傑作『ジューシー・フルーツ』で頂点を極めることになる。ジェイムズのそれまでの音楽経験——フリー・ジャズからアフロ・ミュージックまで——を踏まえた上での高度なリズム解釈、ストイックな音空間のなかにフワフワと浮遊するようなメロディ、その上で歌う官能度100%のタワサの声をあわせて、ミニマルな極上ファンク・サウンドを創り上げた。特に「ジューシー・フルーツ」は、マーヴィン・ゲイの「セクシャル・ヒーリング」などと並び80年代を代表するメロウ・グルーヴのひとつだといえる。また、シンセサイザーやヴォコーダーなどの新たな音楽ツールを用いながらも、ファンク本来の躍動感を見事に蘇らせることに成功した「グリーン・ライト」や、「ヒップス」といったナンバー群も忘れられない。
以降も「C.O.D.(アイル・デリヴァー)」「ユー,ミー&ヒー」「P.O.P」などのヒット・ソングを量産するが、86年にタワサがソロ転向したことをきっかけに、エムトゥーメイといういち時代を築いたグループは事実上の終焉を迎えることになる。しかし彼らの遺産は、ジャム&ルイスたちによって継承され続けるワケだ。

制作協力:
OKMusic

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