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MARLEY MARL

(マーリィ・マール)

栄枯盛衰が激しく繰り返されるヒップホップ・シーンで、常に一線級の地位を保ち続けることは容易ではない。しかし、オールドスクール時代から頭ひとつ抜きん出たプロデュース・ワークを見せ、そのクオリティを保持したまま21世紀を迎えた、今も現役で活躍しているプロデューサーが、御大マーリー・マールである。
彼の特筆すべき特徴は、現在ではポピュラーとなっている機材“SP-1200”を最初に使いこなし、サンプリングによる新たなトラック作りを呈示、つまり現在のヒップホップ・サウンドの雛型を作った点である。サンプリングというヒップホップの美学/王道トラック制作手法はこのマーリー・マールによって開発されたのだ。そして、ディンプルス・Dの「サッカー・DJズ」(85年)、MCシャンの「The Bridge」(86年)という傑作ナンバーを次々に輩出していった。
その後、ビズ・マーキー/ビッグ・ダディ・ケイン/ロクサーヌ・シャンテ/マスタ・エース/クール・G・ラップといった超敏腕ラッパーたちを率いてジュース・クルーなる一派を結成、クルー名義で『イン・コントロールVol.1』(88年)を発表した。
そのストリート感みなぎるラギッドでザラついた質感の楽曲群でシーンを席捲したマーリー・マールは、80年代後期においてまさに天下無敵のプロデューサーだったのだ。そんな彼の快進撃はミドルスクールという概念すら創作することになった(ちなみにミドルスクールという言葉は日本とUSの一部でしか使われていない)。
90年代に入ってもその勢いは衰えず、彼の手がけたL.L.クール・Jやヘヴィー・D、ローズ・オブ・ジ・アンダーグラウンドの作品は軒並みヒットを記録。多くの新鋭プロデューサーが台頭してくるなか、怪腕ぶりを発揮し続けている。この異彩を放つパイオニアにナフ・リスペクトを!

制作協力:
OKMusic

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