「EXPG STUDIO TOKYO」新校舎に潜入! “ストリートカルチャー”学べる充実の施設を徹底レポ
LDH JAPANを母体とする総合エンタテインメント・スクール「EXPG STUDIO TOKYO」が8月中旬に、移転に伴い東京都目黒区にリニューアルオープンした。新たに建てられた施設に移り、受け入れ可能な生徒数が大幅にアップ。学べるクラスも増加し、よりグローバルな体制が敷かれることになった。「EXPG STUDIO TOKYO」を取材した筆者がスクール内の様子をレポートする。
EXPG STUDIOとは?
2003年に開校したEXPG STUDIOは、LDHがアーティストマネージメント以外に取り組んだ最初の事業だ。「子供たちに夢を叶える場所を提供したい」という思いのもと、これまでにEXILEのSHOKICHIや小林直己、白濱亜嵐、三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBEの山下健二郎、Flowerの鷲尾伶菜、Happinessの楓、劇団EXILEの青柳翔や鈴木伸之など、数々のスターを輩出してきた。現在はアーティストや俳優を育成する総合エンタテインメントスクールとして、国内に12校、海外に2校(台北、ニューヨーク)の計14校を展開している。
そのEXPG STUDIO TOKYOが、前施設から徒歩4分ほどの自社ビルに移転した。4つのダンススタジオと3つのボーカルスタジオを備え、エンタテインメントスクールとしては日本最大級の規模と言える。カリキュラムもこれまでの「ダンス」「ボーカル」「アクト」クラスに加え、10月には「KIDSセレクトクラス」、11月には「RAPクラス」「DJクラス」が開講予定。RAPクラスは、オフィシャルサポーターのDOBERMAN INFINITYがカリキュラムを監修、DJクラスは、Afrojack、MARLEY MARL、PKCZ®をオフィシャルサポーターとして迎え、DJ SOULJAH監修のもとにレッスンを行う。
元EXPG STUDIOインストラクターで株式会社expg の取締役を務めることになったEXILE AKIRAは、「まだまだEXPG STUDIOには、“LDHという芸能事務所が運営するダンススクール”という概念があると思います。僕は、良い意味でそういう概念を払拭していき(中略)ある意味、“LDH”や“EXILE”と横並びで、“EXPG STUDIO”という、“夢を叶える場所”として確立していきたいです。教えるというよりは、共有して刺激し合う、ダンススクールを越えた場に」とアピールしている。
リニューアルしたEXPG STUDIO TOKYOの中は……?
東京新校舎に赴き、まず驚いたのは建物の大きさ。地下1階から地上3階までのスタイリッシュかつ広大なスクールに進化している。エントランスをくぐると、前施設でもトレードマークとなっていたジェネシスや新しいEXPG STUDIOロゴがお出迎え。新ロゴは、NIGO®プロデュースのもと、ニューヨークで活躍するグラフィティアーティスト・FUTURAがデザインしたものだ。こういった点や、ダンスにとどまらない「RAPクラス」「DJクラス」の開講には、「ストリートカルチャーを学べる場所にしたい」という思いが反映されているのだろう。
ダンススタジオ4部屋のうち、一番大きなAスタジオは最大45人、BおよびCスタジオは30~35人でレッスンができる。スタジオ内にターンテーブル、複数台の最新スピーカー、エアコン4台以上を備えており、設備面は言うことなしの充実ぶり。父兄や体験希望者がガラス越しに見られる見学スペースもある。残る1つのダンススタジオは、生徒の中から選び抜かれた精鋭たち「EXPG LAB」の専用ルームで、合宿や作品の作り込みが行われる場所だった。
ボーカルスタジオは、最大8人グループまで入れるAスタ、Bスタ、Cスタ(DJスタジオ兼)の3つ。それぞれキーボードとマイク設備に加え、カラオケのサウンドシステムが導入されている。
なお、これらのスタジオで学べるダンスクラス、ボーカルクラス、アクトクラスは、それぞれREGULAR(中学生以上)とKIDSで分かれており、さらにレベルも分けてレッスンしているので未経験者も安心してレッスンを受けられる。また、10月より、ここにプラスして「KIDSセレクトクラス」が新設された。こちらはLDHのダンスヒストリーに基づいたコースを選べるというもので、EXILEオリジナルメンバーが得意とするスタイルに特化した「J.S.B.クラス」、E.G.familyが得意とするダンススタイルに特化した「E.G.クラス」、EXILE AKIRAらが得意とするKRUMPに特化したレッスンジャンルを専門的に学べる「RAG POUNDクラス」が用意される。
豪華講師陣と充実した機材でサポート、新設「DJクラス」ルーム
また、スクール建物内で異彩を放っていたのが、「DJクラス」のレッスンに使うスタジオ。講師に向かって6台のDJ卓が並び、前方には講師の卓の手元が映るスクリーン。それぞれの卓には、多くのクラブで導入されているPioneer DJ / CDJ-2000NXS2が2台とスピーカーが設置されている。レッスンに必要なレコードは教材として揃えてもらいつつ、自分の好きなレコードも持参させる可能性もあるという。
このクラスでは、Afrojack、MARLEY MARL、PKCZ®をオフィシャルサポーターとして迎え、DJを学びスキルを磨くには贅を尽くした環境と言えるだろう。どんな生徒が集まってくるのか、どんなDJを育成し輩出するのか、未知の可能性が広がっているクラスだ。