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嵐・大野智はどんな音楽的挑戦をしてきた? 歌唱力を活かしたソロ曲を振り返る

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松下博夫
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ジャニーズの中でも実力派として知られる大野智。

 嵐のメンバーの中でとくに高い歌唱力を誇り、メインボーカルを務めるリーダーの大野智。マイケル・ジャクソンやジャスティン・ティンバーレイクといったミュージシャンに影響を受けたという彼は、これまでどんな表現を紡いできたのか。前週の【嵐・相葉雅紀はどんな音楽的挑戦をしてきた? バリエーション豊かなソロ曲を振り返る】に続き、今週は大野智のソロ曲について。アルバム収録曲中心に振り返ってみたい。

 嵐のアルバムにメンバーのソロ曲が収録されるようになったのは、2005年8月リリースの『One』から。同アルバムで大野は「Rain」という楽曲に挑戦。トリッキーな変則ビートに、オリエンタリズム漂うシンセを乗せたトラックは、Peter BjorklundとJoel Erikssonという海外クリエイターによるもの。恋の焦燥を歌う大野の声は、哀愁がありながらも張りつめた緊張感があり、ミステリアスな楽曲と相俟って、複雑な感情をうまく表現している。

 翌06年にリリースされた『ARASHIC』には、ソロ曲ではないものの大野がメインとなる「Ready To Fly」という楽曲を収録。ファンクテイストの漂うブラック・コンテンポラリー路線の楽曲で、きらびやかなピアノやストリングス、リズミカルなカッティング・ギターとスラップ・ベース、流麗なソロを効かせるサックスに、ジャジーなドラムなど、様々なパートが複雑に絡みあいながらも、しっかりと“間”も感じさせる大人なサウンドが特徴だ。そこに大野の甘く澄んだ声が、時に色気を漂わせながら伸びやかに響く。大野のボーカルの魅力をストレートに活かした上質なポップ曲といえよう。

 『Time』(2007年7月)の初回限定盤に収録された「Song for me」は、リバーブの効いたピアノと、チョップしたストリングスが幻想的な雰囲気のエレクトロニカ/ブレイクビーツで、玄人好みのする音に大野の繊細なボーカルが良くマッチした一曲。続く『Dream "A" live』(2008年4月)の初回限定盤では、クリーンなギターのアルペジオが印象的なアンビエント曲「Take me faraway」を、切ない歌声でしっとりと歌い上げている。

 『僕の見ている風景』(2010年8月)に収録された「静かな夜に」もまた、前作の路線に続く楽曲で、叙情的なハープの旋律とクールなブレイクビーツが融和したトラックの上で、大野が切ないボーカルを聞かせる一曲。エッジの効いたトラックながら、それを自然なポップスとして成立させるバランス感覚は特筆すべきものがあるだろう。

     
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