嵐・大野智、初のMV振付で見せた新境地とは? セクシーなダンスから占う新アルバムの方向性

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ジャニーズの中でも実力派として知られる大野智。

 嵐の新曲「Zero-G」のMVが、10月13日放送の『めざましテレビ』(フジテレビ)や『ZIP!』(日本テレビ)で放送され、話題を呼んでいる。同曲は、10月22日発売の新アルバム『THE DIGITALIAN』の1曲目に収録されるもので、リーダーの大野智が初めてMVの振付を担当した作品だ。

 大野はメンバーの中でも特にダンスが得意で、2004年のソロ曲「TOP SECRET」以降、たびたび振付をこなしてきた。2013年のコンサート『ARASHI LIVE TOUR Popcorn』では、メイン振付師を務めたほか、最近ではシングル「Bittersweet」でも、大野ならではのアーティスティックな感性が発揮されたダンスを考案した。

 ジャズダンスにストリートダンス、そしてミュージカルで培った表現力を加えた独特のスタイルは、今回のMVでも存分に活かされている。まず特筆すべきは、決して激しく動くわけではないが、しかし見入ってしまうステップ。時にはメンバーゆっくりと歩いているだけに見える振り付けもあるが、それでも人を魅了してしまうのは、彼らのアイソレーション(体の各部分を単独で動かすトレーニング。人間離れして見える動きの基礎となる)の賜物だろう。実際、大野智はポッピング(オールドスクールに分類されるストリートダンスの一つ。ムーンウォークやロボットダンスなどがこれに分類される)の名手であり、最小限の動きでユニークな表現をすることに長けている。一見とてもシンプルな動きだが、だからこそダンスの実力が垣間見れるーーそんな“隠し味”のある振付に、大野らしさを感じるのは筆者だけではないだろう。

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