>  >  > 椎名林檎の曲に仕込まれた“イントロ術”とは

音楽プロデューサー亀田誠治が、新番組でJ-POPのヒット術を明かす

Eテレ新番組『亀田音楽専門学校』が面白すぎ! 椎名林檎の曲にも使われた“イントロ術”とは

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 音楽プロデューサーの亀田誠治がJ-POPのヒット曲を分析する新番組『亀田音楽専門学校』(NHK Eテレ)が10月3日、23時25分より放送された。

 同番組は、亀田が校長、小野文惠NHKアナウンサーが助手を務め、毎回さまざまなアーティストがゲスト出演する全12回の教養番組。初回放送となる今回はアンジェラ・アキを迎え、「おもてなしのイントロ術」について講義した。

 番組が始まると亀田は「僕たち、私たちが愛してやまないJ-POPは、あらゆる音楽のエキス、魅力が詰まった総合芸術。世界に誇れる音楽であると僕は思っています。この番組ではなぜ、J-POPが人の心を捉えるのか。名曲を掘り下げることでその核心に迫っていきたいと思います」と、方針を語った。スタジオにアンジェラ・アキが登場すると、小野は「すごいですよね、ヒット曲の秘密を教えてしまおうという……」と目を輝かせ、亀田は「ある意味、我々の企業秘密なんですけどね」と、笑みを浮かべた。するとアンジェラ・アキは「でも亀田さんも私も、最初の頃からこの企業秘密を(みんなに)伝えたいっていう人でしたよね」と、同番組が念願であったことを明かした。

 「日本人の美意識であるわびさびの心が込められた、J-POPならではのイントロを紐解きます」というナレーションの後、さっそく講義が開始。五線譜が書かれたホワイトボードに、亀田は大きく「イントロはその曲の顔である」と書き込むと、「イントロというのは、聴く人を引き込んでいく、という最大のミッションがあるんですよ。J-POPの名曲たちは心憎いまでの“おもてなし”を使って、我々のことをお迎えしているんです」と熱を込めて語った。

 音楽理論の話へ移ると、J-POPのイントロを3つのパターンに分類、それぞれの効果を実例とともに解説した。

1:曲のメロディを引用したイントロ

 コブクロの「蕾」を例に解説。同曲ではサビと同じメロディを、静かな鉄琴で奏でている。食事でいうと“テイスティング”の効果があり、実際にサビに入った時、歌とともにイントロと同じメロディが流れることで、感動が増幅されるとのこと。アンジェラ・アキはこの手法を亀田に教わり、「手紙~拝啓十五の君へ~」という曲で使用している。

2:専用のメロディを持つイントロ

 KANの「愛は勝つ」を例に解説。亀田、アンジェラが共に「珠玉のイントロ」と絶賛する同曲は、曲の中にはない専用のメロディを冒頭に持ってきている。“よそ行き”の引き締まった印象を与える効果があるとのことだ。番組ではイントロをAメロに変えて演奏し、原曲と比較。小野も専用メロディの効果を実感したようで「前に進んでいく気がしました!」と納得の表情を浮かべた。また、イントロの専用メロディには曲のテーマが込められていて、間奏に入ってイントロが繰り返されるたびに、テーマを想起させる効果もあるという。アンジェラ・アキは亀田プロデュースの「サクラ色」という曲で、この手法を使用している。

     
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