大園玲&中嶋優月が見据える大きな変化とグループの未来 「いい意味で裏切っていくことが“櫻坂46らしさ”」

櫻坂46が11枚目のシングル『UDAGAWA GENERATION』をリリースした。表題曲「UDAGAWA GENERATION」で見せる新たな姿、そしてBACKS曲「Nothing special」に込めた静かなる情熱――櫻坂46は今、さらなる進化を遂げている。『第75回NHK紅白歌合戦』(NHK総合/以下、『紅白』)での「自業自得」特別バージョンの披露、『FUKUOKA MUSIC FES. 2025』への出演と、確かな実績を積み重ねながら2025年も加速し続ける彼女たち。グループの新たな挑戦、個々の成長、そしてこれからの未来について、大園玲と中嶋優月に話を聞いた。(編集部)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】
『紅白』、『FUKUOKA MUSIC FES.』、バラエティ……怒涛の日々を振り返る
──2024年末、櫻坂46は「自業自得」で『紅白』に出場しました。三期生の中嶋さんにとっては初めての『紅白』でしたね。
中嶋優月(以下、中嶋):はい。『紅白』の「自業自得」は特別バージョンということで、当日のカット割りに合わせて一番いいものをお届けしようと、メンバー同士でフォーメーション移動の動線を本番ギリギリまで何回も確認して。TAKAHIRO先生と一緒に一つひとつを丁寧に作ることができたので、充実感が得られていい経験になりました。
大園玲(以下、大園):やっぱり『紅白』は特別な場なので、三期生だけでなくメンバーやスタッフさんにも“その年の集大成をお見せしよう”と、いつも以上に気合いが入っていたと思います。あと、現場の雰囲気も普段の歌番組とは違っていて、マネージャーさんたちが楽屋に駄菓子コーナーを作ってくださったりと、お祭りっぽい雰囲気にデコレーションしてくださって。そういうのを見るたびに、「ああ、年末だなあ」と感じました。

──充実した2024年を経て、2025年もみずほPayPayドーム福岡で開催された『FUKUOKA MUSIC FES. 2025』に出演(1月26日)したりと、昨年からの勢いがそのまま続いている印象があります。中嶋さんは福岡、大園さんは鹿児島と、九州出身のお二人にとって福岡でのフェスに出演するというのも感慨深いのではないでしょうか。
大園:そうですね。特にゆーづ(中嶋)はめっちゃ地元だし。
中嶋:はい! 一昨年、六本木ミュージアムでやらせていただいた『新せ界』という展覧会の中で、メンバーがひとりずつ将来実現させたいことをお話ししたんですが、私は「いつの日か、福岡ドームでライブがしたい」と発言していて。もちろん将来的には単独でライブをさせていただきたいのですが、今回はその夢に一歩近づいた気がして、すごく嬉しかったんです。福岡では冠番組の『そこ曲がったら、櫻坂?』(テレビ東京/以下、『そこさく』)も放送されていないんですけど、ライブと同じようにバラエティ番組も観てもらったら絶対に櫻坂46のことを好きになってもらえると思っていて。でも、福岡ではそのチャンスがないことに、私はいつももどかしさを感じていました。実際、『FUKUOKA MUSIC FES. 2025』には地元の友達もたくさん集まってくれて、みんな「観たよ! すごくカッコよかった!」と連絡をくれましたし、櫻坂46を知るきっかけになったという意味でも、今回のフェス出演は今後に繋がる大きな一歩だったと思います。
大園:私も友達が実際に観に来てくれて。こうやって関東以外の場所での大きいイベントに出演すると、喜んでくれる人がこんなにもたくさんいるんだと毎回実感するんですよ。実際、ほかにも「ここにも来てよ!」って言ってくださる方もたくさんいらっしゃるので、毎回「それを実現させるためには何をすればいいんだろう?」っていうことを常に考えています。
──フェスは櫻坂46のライブ初見の方に対して、大きなきっかけ作りの場となる大切な機会ですものね。
大園:そうなんです。そこで知ってくださった方もたくさんいるんだろうなって思うと、毎回気合いが入りますし。なので、今年はそういう機会をもっと増やしていきたいです。

──『そこさく』の話題も上がりましたが、お二人は同番組含めバラエティ番組でもしっかり爪痕を残すメンバーだなと思っていて。最近も中嶋さんは『ラヴィット!』(TBS系)、大園さんは『くりぃむナンタラ』(テレビ朝日系)での活躍ぶりが印象に残っています。
2人:ありがとうございます!
中嶋:普段の櫻坂46はクールなイメージが強いですが、バラエティ番組でのギャップも知ってほしいです。初めて『ラヴィット!』のシーズンレギュラー(2023年10〜12月)として出演させてもらったのが、選抜メンバーとして先輩方と一緒に活動し始めたのと同タイミングで。しかもひとりで生放送といういろんな“初めて”が重なって、最初はプレッシャーを感じてなかなか楽しむことができなかったんです。それこそ、玲さんにもいろいろ相談に乗っていただいたりしましたし。でも、共演者の皆さんがとても優しかったり、現場の空気が温かかったりと、なんだか家族みたいに感じられるようになってからは、気づいたら楽しくなっていました。たくさんの芸人さんとご一緒させていただくことで「人を元気にしたり笑ってもらったりすることって、すごく楽しいな」と思えるようになって。そういうことをしたくて私はこの活動を始めたんだってことを、そこで思い出しました。
大園:えっ?(笑)
中嶋:あっ、芸人さんになりたかったという意味ではなくて(笑)。
大園:びっくりした(笑)。
中嶋:「笑いを取りたい」ではなくて「笑顔になってもらいたい」という意味です(笑)。『ラヴィット!』では視聴者の皆さんの反響を聞かせてもらったりするんですが、「朝から元気をもらいました」みたいな声を聞くと「やっぱりこれだな」って手応えが感じられるんですよね。それって普段のグループ活動でも一緒で、やっぱり人に何かを届けることが好きだし楽しいなと思って、今はバラエティも頑張ってます。
──大園さんも過去に『ラヴィット!』でのシーズンレギュラー(2022年7〜9月)を経験していますが、バラエティ出演っていかがですか?
大園:冠番組以外のバラエティでは、共演者さんに初めましての方がいらっしゃることが多いんですけど、皆さん本番が始まると初めましてと思えないくらいコミュニケーションを積極的に取ってくださるんです。私は、常に心の中に「自分は櫻坂46を代表して今ここにいるんだ」って気持ちがあるので緊張もしてしまいがちなんですけど、「今日初めて出会ったばかりなのに、こんなにも親しく会話してもらえている」っていう今までの人生になかったようなコミュニケーションをしてくださるので、毎回不思議な感覚になります。でも、初めましての方も私の発言で笑ってくださったり、それこそカメラが回ってないところでも「櫻坂46って何人グループなの?」って話しかけてくださったりして。お会いしてご挨拶するまでは緊張するんですけど、始まってしまえばすごく楽しい、好きなお仕事のひとつです。

──かしこまって時間をかけて距離を縮めるよりは、笑いがあるぶんそのリラックスもできるし、距離を縮める時間も早いし。
大園:気づいたら打ち解けられていた、ってことも多いですし。
中嶋:それに、バラエティを頑張れば頑張るほど、普段の自分たちのパフォーマンスとのギャップも大きくなるので、どんどん笑いも取っていきたいなと思います(笑)。
──(笑)。正直、『そこさく』もここ数年は毎回爆笑する場面が増えていますし。初期の頃は皆さん、バラエティに対する不慣れさもあったと思うんです。
大園:特に二期生はシャイな子も多かったですし。
──だからこそ、最近『そこさく』を観ていると感慨深さを覚えるんです。
大園:ありがとうございます。実際、最近はいろんな現場で「『そこさく』面白いね」って声をかけていただく機会もすごく増えましたし、ファンの皆さんからの反響もいろんな場面で耳にします。このあとも面白い企画がたくさん用意されているので、楽しみにしていてください(笑)。