HYBE傘下から「グローバル総合ゲーム会社」へ 新作RPG『星になれ-ヴェーダの騎士たち』リリースの背景と展望とは

HYBE新作RPG『星になれ-ヴェーダの騎士たち』リリースの背景と展望

 BTSが所属するBIGHIT MUSICやSEVENTEEN所属のPLEDIS、NewJeans所属のADORなどを傘下に抱える韓国のエンターテインメントライフスタイルプラットフォーム企業HYBE。HYBE傘下のゲーム開発会社HYBE IMは、今年下半期に新作RPG『星になれ-ヴェーダの騎士たち』のリリースを予定しており、ファーストグローバルβテストを10月9日から17日まで実施が予定されている。

 HYBE IMは、2021年9月にリズムゲーム開発会社Superbを吸収合併して誕生した。 2022年4月から独自のゲーム開発およびパブリッシング事業を展開し、『Rhythm Hive』『BTS Island:インザソム』などのオリジナルゲームをリリースしてきた。2023年5月15日にはBIGHIT MUSICとコラボレーションして人工知能アーティストMIDNATTを公開している。

 新たにリリースされる『星になれ-ヴェーダの騎士たち』は2014年にゲーム開発会社FLINTがリリースした『ドラゴンスラッシュ』の続編で、FLINTとパブリッシング契約を結び、HYBE IMからのリリースとなった。

 今回は『星になれ-ヴェーダの騎士たち』を開発者したFLINT代表取締役のキム・ヨンモ氏、そしてHYBE IM代表取締役のチョン・ウヨン氏にメールインタビューを行い、今作や今後の展開について伺った。(DJ泡沫)

本格化するHYBEのゲーム事業 「ユーザー経験のスペクトラムを拡大する予定」

左からHYBE IM代表取締役のチョン・ウヨン氏、FLINT代表取締役のキム・ヨンモ氏、HYBE IMゲーム事業第3室室長のキム・ミンギュ氏
左からHYBE IM代表取締役のチョン・ウヨン氏、FLINT代表取締役のキム・ヨンモ氏、HYBE IMゲーム事業第3室室長のキム・ミンギュ氏

――これまで『Rhythm Hive』『BTS Island:インザソム』とオリジナルのゲームを発表してきましたが、『星になれ-ヴェーダの騎士たち』や今後予定にある『プロジェクトOZ』『プロジェクトB』など、他社のゲームのパブリッシングを獲得し、展開する利点や理由はどのようなものですか。

チョン・ウヨン:自主開発作を成功的にサービスしたことに続き、パブリッシング事業まで進出することになったのは、HYBEが総合エンターテインメント企業としてゲーム事業を本格化したという意味を持ちます。 パブリッシング事業を通じてゲームIPのラインナップをさらに拡大し、ユーザー経験のスペクトラムを拡大する予定です。

――本作は『ドラゴンスラッシュ』の続編です。パブリシティを取得した経緯や、このタイミングで続編を発売することの意義を教えてください。

チョン・ウヨン:HYBE IMが初めて『星になれ-ヴェーダの騎士たち』に出会ったとき、グローバル市場で成功が可能なタイトルだという確信を持ちました。 前作『ドラゴンスラッシュ』は発売(2014年)から時間がかなりたっています。 現在の技術と新しい企画で原作の世界観をアクションゲームとして再度誕生させると同時に、前作で果たせなかった部分をフリークオリティーの形で解きほぐし、新しい楽しさをプレゼントできると思います。

――本作『星になれ - ヴェーダの騎士たち』のゲームとしての特徴を教えてください。

キム・ヨンモ:『星になれ-ヴェーダの騎士たち』は1980〜90年代を風靡した横スクロールのアーケードアクションゲームを現代的な感性で再解釈したアクションRPGゲームで、壮大で暗いストーリーと多様な敵を退けながら成長する豪快なアクションRPGが合体したゲームです。

――本作の開発で注力したポイントはどこですか?

キム・ヨンモ:ゲームの本質である面白さの追求であり、そのためにアクションゲームの基本となるアクションの完成度に最も力を入れ、世界観とストーリーの伝え方にも力を入れました。

 アクションゲームで最も重要なバランス的な難易度の絶妙さと、クリアしながら成長するときの楽しさを感じられるようにデザインする部分にも、本当に力を入れています。

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