これからの創作活動にはAI活用にも挑戦したい 作詞家・児玉雨子が語るAI PC『Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9』との素敵な関係

作詞家・児玉雨子とAI PC

 いま、最も注目されるパソコンジャンルのひとつが「AI PC」。AIを使うことに最適化されたプロセッサを搭載することで仕事の利便性は確実に上がっている。その『AI PC』で注目されるのが極めて軽量・薄型のノートパソコン『Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition, imagined with Intel』だ。ガジェット好きで作詞家・作家・小説家として活躍している児玉雨子氏に製品のインプレッションやAIを活用する未来予想図について伺ってみた。

「パソコンは世界への窓」 デジタルの英才教育を受けた小学校時代

ーー児玉さん自身、はじめは漫画家を目指されていて、そこから小説を書いたことがきっかけで、作詞家への道を歩み始めたんですよね。現在は作詞家として活躍されていますが、最初にパソコンを使い始めたのはいつ頃ですか?

児玉:最初に触ったのは小学生の頃です。私が通っていた小学校はすこし特殊で、「これからの時代はパソコンが使えないとダメだ」という考え方だったんです。3年生から始まった情報の授業で使ううちに家でもやりたくなって、両親にお願いして買ってもらいました。

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ーー情報教育がしっかりした学校に通われていたんですね。

児玉:いま考えると先見の明がありますよね。学校に1台だけ音楽制作ソフトの「Cubase」がインストールされているパソコンがあって、触ってみたらすごくおもしろくて。それからずっとCubaseを使っています。私はデジタルネイティブ世代より少し前の世代ですが、早めに触れられたなと思っています。

ーー小さい頃から、パソコンでの創作活動をされていたんですね。

児玉:私にとっては世界への窓だったので、パソコンがない世界が想像できないです。

ーー高校生の時にお仕事を始められて以降、どんなデバイスを使ってきましたか?

児玉:最近はWindowsのPCで良いものがないかと探していたところで、今回WindowsのAIパソコンの存在を知って、ここまで技術が進んでいるのかと浦島太郎みたいな気分です。ガジェットはいろいろ試すものの、1回ハマると4年は使うので、4年分の時が進んでいて。ガジェットのおもしろいところですね。

ーー普段からパソコンを持ち歩いているんですか?

児玉:打ち合わせなど外での使用が多いです。なので、持ち歩きしやすいかどうかも重要ですね。データはDropbox(ドロップボックス)に入れていて、どこでもアクセスできるようにしています。今回試した『Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition, imagined with Intel』(以下、『Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9』)は、タッチディスプレイなので、タブレット感覚で使用できるのも驚きですね。

ーー最近は2in1タイプのパソコンも増えてますよね。AIソフトを使っていると伺いましたが、AIに興味をもったきっかけは?

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タッチ対応15.3型ディスプレイにより、スマホやタブレット感覚での操作も可能だ。

児玉:最近のブームで興味をもったというよりは、身近なツールにAIが搭載されていることが増えてきて、気になっていたという感じですね。仕事でAI合成音声ソフトを使っていて、まだ完璧ではないものの、一般的な合成音声のイメージより格段に技術が進歩しているのを感じていました。ミキシングもそれなりのクオリティになっているし。そしてついにパソコンにも搭載されて、「Chat GPT」のようにクラウド型ではなく、内蔵型だということには驚きました。

ーーインテル 「Core Ultra」シリーズから、情報全般を処理するCPUと、画像や動画を処理するGPUにくわえ、AIを処理するためのNPUというプロセッサが新しく搭載されていて、AIに適したプロセッサーとなっています。

児玉:私、本当に文字の打ち間違いが多くて、どんなに気をつけていても、誤字脱字が出ちゃうんです。AIに助けてもらえたらと思ってましたが、なにを学習されるか分からないからクラウド主体のものは怖くて。書いたものが作品として発表される前に世に出ちゃうと、ただのテキストになっちゃいますから。内蔵型ならリスクは減りますし、次に買い換えるならAI PCにしようと思いました。

Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9』は、むしろガジェットに興味がない人におすすめ

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レノボのWindows 11 Home搭載の『Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9』。インテル® Core™ Ultra 7 プロセッサー 258Vを搭載した最新のAI PC。4つの高性能コアと4つの高効率コアを内蔵し高速化を実現。さらに最大47Topsを誇るNPUも搭載し、ローカルAI作業もスムーズに。

ーー『Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9』には、AI機能を呼び出す「Copilot」機能があり、目的に応じてサポートしてくれます。たとえば校正だったらテキストを貼ると、AIが校正を行ってくれます。くわえてローカルパソコンで資料などを検索する精度が高くなっているのが大きなアップデートですね。

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Copilotキー搭載でワンタッチでAI機能を呼び出すことが可能だ。

児玉:すごいですね。

ーーもう1つの注目ポイントは「Smart Modes」機能です。作業に集中するための「アテンションモード」、バッテリーを抑える「エコモード」、休息を促してくれる「ウェルネスモード」などがあります。

児玉:「アテンションモード」はすごくありがたいですね。何をするにもタイマーがないとだらけちゃうから、ほとんどの作業をタイマーで区切ってるんです。アプリならタイマー機能があるものもありますけど、デバイスにデフォルトで入っていて直感的に使えるものは少ないですね。例えるなら、机にタイマー機能が付いていてすぐに使えるようなイメージです。

ーー会議を頻繁にする方向けの「コラボレーションモード」では、背景のぼかしやフォーカスを合わせるのを自動で行ってくれるんです。

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本体上部に搭載されたカメラはToFセンサー内蔵のFHD IRカメラ。逆光や夜間でも顔をしっかりと認識してくれる。児玉:これまで全部自分で設定していたのを、デバイスがやってくれるのはうれしいですね。

ーーあと「Smart Share」という、スマホとパソコンをスマートにつなぐ機能もあります。写真を送る時に、デバイス同士を近づけるだけで共有できるんですよ。

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ペアリング設定もスマホでQRコードを読み取るだけで「これは誰でも簡単にできますね!」と感心しきりの児玉さん。

児玉:直感的に操作できますね。すごい!

ーー写真や画像を使ったお仕事をされることもあるんですか?

児玉:とあるメディアで、神奈川県を練り歩いて思ったことを書くエッセイを連載しているんですが、カメラで撮った写真をスマホと同期して、スマホからクラウドにアップしてパソコンに落とす作業がすごく大変で、心理的に負担なんですよ。簡略化できそうでうれしいです。

ーー最後にご紹介する「Smart Care」機能は、いわゆるサポートセンターのようなもので、困ったことがあったときに内臓されたAIがサポートしてくれます。あとは複数のデバイスを一括管理できるのも魅力です。

児玉:ガジェットが好きだからついたくさん買っちゃうけど、こんなに持っていても使いこなせてる気がしていないんですよ。管理も大変で。一元化ができるのはありがたいですね。

ーーディスプレイやキーボードの使用感はいかがですか?

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1.5mmのキーストロークと0.3mmのキーキャップに加え、キートップをくぼませた「シリンドリカル」形状によって正確で快適なタイピングを実現。またキー部分は耐油性に優れ汚れがつきにくいのもポイントだ。

児玉:普通のノートパソコンだとキーボードが浅くて指が疲れちゃうから、普段は外付けキーボードを使っているんですが、これは薄いのにちゃんと沈みますね。押した時のキーストロークがしっかりあります。

ーーキーが少しへこんでいるので、フィット感も良好かと思います。

児玉:これだったら外付けキーボードがいらないから、外に持ち出せますね。音質も良かったです。このパソコンで音源を確認した時、ノートパソコンとは思えないくらい音が良くてびっくりしました。最近作詞の音源確認の時に、毎回モニタースピーカーをつなぐのがめんどくさくて、内蔵スピーカーで聴いてるんです。デモを作るときはモニタースピーカーを使うけど、その前段階ではこれで十分ですね。作曲家さんとかでない限りは、ガジェットなしで本体で普通に聞いても大丈夫なクオリティです。

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4つのスピーカー、4つのノイズキャンセリングマイクを搭載。

ーースピーカーのユニットが4つあるので、サラウンドの立体的な音も出ますし、重低音もしっかり鳴ります。マイクも4つついていて、入力の音質がすごくいいんですよ。

児玉:オーディオインターフェースがいらなくなってきますね。

ーー歌だとさすがに必要ですが、オンライン会議などで使う分には十分なレベルですね。良いマイクを使うことで、音声認識AIでの音声入力もスムーズにできます。

児玉:音楽業界ではない方と会議をするときに、周りの音を拾っちゃってるケースが結構あるんですよね。オーディオの設定で大きく変わると思うのですが、設定をいじること自体がストレスになる方もいるじゃないですか。このパソコンだったら自動で設定してくれますし、ガジェットに興味がない方には特におすすめです。

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ーーディスプレイは2.8K、リフレッシュレートは120Hzなので、ゲームや映画も楽しめるスペックですよね。

児玉:もうノートパソコンでも2.8Kまで来てるんですね。ディスプレイは15インチでしたっけ? 2.8Kだから迫力はありますが、薄いので圧迫感がまったくないんですよね。

ーー本体は一般的な14型と同じ大きさなのですが、そこに15.3インチのディスプレイが搭載されていて、余白が少ないんですよ。

児玉:いい意味で大きく見えるというか、本体は小さいけど画面は大きいですね。

ーーディスプレイにはブルーライトカットがデフォルトでついているので、長時間パソコンを触る人にはうれしいですよね。

児玉:優しいですね。テックやガジェットが進化するたび、“人類にとっての脅威”みたいな言われ方をしますけど、発展すればするほど人に寄り添ってくれていると思います。しかもこのパソコンはすごく軽くて、片手でも楽々持てますね。

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15.3型の大画面液晶を採用しつつも厚さ約13.9mmと驚異的な薄さ。

ーーちなみに重量は1.53kgです。

児玉:軽い! 友達の小型犬より軽いです(笑)しかもメモリが32GBありますよね。最近のパソコンだと普通なんですか?

ーー16GBが一般的で、32GBだと高スペックな部類です。ストレージも1TBですから、クリエイター向けのパソコンといってもいいでしょう。

児玉:32GBはいらないだろうと思って、ずっと16GBのものを使ってるんですけど、やっぱりメモリの大きさは大事ですね。いろんなソフトを立ち上げたまま作業をしていたら、急に遅くなったり、いきなりCubaseが強制終了したりするんですよ。ただ32GBとなると高いだろうなと思っていたら、20万円台なんですね。スペックを考えると安いし、みんなにもおすすめしたいです。

ーーポートもたくさんあって、HDMIがデフォルトでついています。

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データ転送や映像出力に対応したUSB Type-Cポートに加えて、USB 3.2Gen 2 Type-AポートやHDMI出力端子、3.5mmマイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャックを搭載。変換アダプターなしで多彩な周辺機器を接続可能だ。

児玉:しかもThunderbolt 4も搭載されていますよね。今までも早いと思ってたのに、さらに早くなるんですね……。

日本人がテクノロジーに抵抗がないのは、『ドラえもん』のおかげ?

ーー新しいテクノロジーやガジェットに触れることが、創作活動に活かされていると感じる瞬間はありますか?

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児玉:たとえば作詞の依頼で「物理法則をテーマにしてください」と、自分の専門外のオーダーをいただいたときに、抵抗感なく書くことができますね。構成の前のリサーチ段階で、AIに私の理解が合っているかどうか聞いて、フィードバックをもらっています。私の勝手な持論ですが、日本人のテックへの抵抗感のなさは、『ドラえもん』や『鉄腕アトム』のおかげだと思ってるんです。

ーー漫画の国だからということでしょうか?

児玉:海外の動画では「AIが人間を駆逐する」といったものが多くて、なんでこんなに怖がってるんだろうと不思議だったんです。むしろ自分はなんで怖くないんだろうと考えると、『ドラえもん』が身近にあったからかなと。よく考えたらロボットだけど、猫ともロボットとも思ってなくて、『ドラえもん』なんですよ。これは私たちの強みの1つじゃないかな。

 最近よく「AIに代替される職業ランキングに作詞家があったけど大丈夫?」と聞かれるんですが、そうなる時も来るとは思いつつ、みんなが思ってるほど人間は賢くなくて、環境にすぐには順応しないから、いくらAIが制作をしたところで、受け手が人間である限り、人の手が加わっていないと素直に受け止められないと思うんです。私の言語を学習したAIだったらいいという人もいれば、オーガニックな言葉がほしい人もいるでしょうから、あんまり怖くないんですよね。AIの順応は早いけど、人間は早くないですから。

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ーー最後に、児玉さんが今後やりたいことについて教えてください。

児玉:いま、AI Vtuberのプロデュースをやりたいんですよね。AIずんだもんを見て、興味をもちました。たとえばコメントで「チャンネル登録を解除した」と言われたら、ずんだもんが「なんで!」と暴れるんですが、人間じゃないから予測がつかない暴れ方をして本当におもしろいんです。AIだったらどうせ私より頭がいいから、もしプロデュースするなら、放っておいた方がおもしろいかもしれないですね。プロデュースじゃなくて、“見守り”みたいな。最初のコンセプトや環境だけ整えて、あとは優しい保護者のようになりたいです。

ーーおもしろそうですね。ぜひプロデュースしてほしいです。

児玉:最近は企画書の雛形も「Gamma AI」で作ってるんですよ。企画書を作るのが大嫌いだったんですが、デザインなんかも全部やってくれてすごく便利です。いま、私みたいに思いつきはあるけど行動力がない人たちに追い風が吹いていると思うので、いろんなことにAIを活用していきたいですね。

◯商品情報

Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9

「日本のクリエイティブ発展に寄与したい」 Intelが主導するクリエイター支援プロジェクト『インテル Blue Carpet Project』の見据える未来

インテル株式会社技術本部の部長である安生健一朗氏による、インテル Blue Carpet Projectの背景及び今後のビジョン…

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