仮想アイドルグループ・K/DAとは? 『League of Legends』から誕生した新たなK-POPの形

 今、世界中のポピュラーミュージック界で最もホットなキーワードのひとつは「K-POP」である。洗練されたサウンドに高いクオリティーを武器としたK-POPは、日本や中国、東南アジアはもちろん、欧米でも相当な話題を集めている。

 その象徴となるのが世界中でブームを巻き起こしている7人組ボーイズグループBTS(防弾少年団)だ。彼らは2018年、アメリカのポピュラーミュージックの人気の尺度である「ビルボード200」チャートで1位を獲得し、「ビルボードホット100」のトップ10にランクインした。さらに、『BBMA(ビルボードミュージックアワード)』や『AMA(アメリカン・ミュージック・アワード)』などの名だたるアワードで受賞し、大規模な世界ツアーを行うなど輝かしい活躍を続ける。そのほかにもTWICE、BLACKPINK、SEVENTEENなどのK-POPグループが世界中で注目され、それぞれ世界中で活躍を重ねている。もはやK-POPは一時的なフェノメノンではなく、ひとつのジャンルとして定着したとの分析もあるくらいだ。

BTS (방탄소년단) ‘IDOL’ Official MV

 そのような波に乗ってK-POPの海外進出がさらに活発化していくなか、他のエンターテインメントジャンルとのコラボで興味深いプロジェクトが誕生した。PCオンラインゲームの『League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド、以下LoL)』で名が知られているゲーム会社Riot Games(ライアットゲームズ)が、同ゲーム内のキャラクターをベースにした仮想のK-POPアイドルグループ「K/DA(ケーディーエー)」を誕生させたのだ。

 これまでもアニメやゲームなどのコンテンツをアイドルと結び付けようとした企画は少なからずあったものの、K/DAのようにゲーム内に存在するキャラクターを現実の場に引き出して本物の歌手とコラボさせるという形を取ったことはなかったが、結果は大成功だった。『LoL』のキャラクターとしての魅力とK-POPアイドルとしての魅力の両面をうまく生かしたという好評を受けながら、『LoL』とK-POP両方のファン、さらにはこれまであまり『LoL』やK-POPに興味のなかった人々にまで反響を呼んだ。「POP/STARS」のMVは公開されてからわずか4日間で視聴回数が2000万回を超え、1カ月で1億回を突破した。現在の視聴回数は約1億4000万だ。

K/DA – POP/STARS (ft Madison Beer, (G)I-DLE, Jaira Burns) | Official Music Video – League of Legends

 K/DAは『LoL』で有料販売される“スキン”のローンチと共に作られた仮想のアイドルグループだ。スキンとは、キャラクターの外見がアレンジできるゲーム内の商品のこと。K/DAのメンバーであるAHRI(アーリ)、AKALI(アカリ)、EVELYNN(イブリン)、KAI’SA(カイ=サ)はいずれもLoL内に以前から存在していたキャラクターで、アイドルとして活動する新スキンの世界観は、オリジナルゲームの個性をベースにしながらもまた別のものとなっている。そのため、『LoL』のユーザーはその世界観をコンテンツで楽しんだり、キャラクタースキンを購入してゲームをプレイしたり、楽曲やMVを鑑賞したりと様々な楽しみ方ができる。しかも前述のように、クオリティーの高い楽曲とMVは、既存のユーザーだけでなくK-POPファンや一般の音楽ファンにまでアピールし、『LoL』に対する興味を持たせている。

 ちなみに、その歌とダンスを裏で提供したのは4人の現役歌手だ。6人組のK-POPガールズグループ・(G)I-DLEのメンバーであるミヨンとソヨン、そしてアメリカのシンガーであるマディソン・ビアー、ジャイラ・バーンズが、それぞれアーリ、アカリ、イブリン、カイ=サのパートを担当した。(G)I-DLEは去年デビューするや否やチャート番組で1位を連続して獲得し、多数のアワードで新人賞を獲得した注目株。マディソン・ビアーとジャイラ・バーンズもアメリカで注目されている新鋭シンガーである。

(여자)아이들((G)I-DLE) – LoL K/DA ‘POP/STARS’ Project Behind(미연&소연)

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