『LINE MOOK』はもっと注目されるべき! 決め手は対象年齢の転換か?

『LINE MOOK』はもっと注目されるべき! 決め手は対象年齢の転換か?

 2017年3月にサービスが開始された『LINE MOOK』。各雑誌媒体と「友だち」になることで、定期的に簡単な記事を受け取ることができるというもので、『LINE NEWS』とも違う独特な切り口と、『ELLEgirl』や『Oggi』、『mina』といったメジャー雑誌の参加が着々と増えていることもあり、利用者も増加傾向にある。

 しかし、10代の筆者の肌感覚では、若い世代での認知度は決して高くない。そもそも「雑誌」自体が友人との間で話題になることもほとんどなく、雑誌の全盛期というものを知らない世代であるといえる。Instagramの「デジタル媒体にしかできないデザイン性」や「手に取りやすさ」の方が、若い世代にとっては興味が湧きやすい、というのも雑誌にとって克服のしづらい問題であるだろう。

 先日、そんな世代の筆者が『LINE MOOK』の中からいくつかの雑誌を「友だち追加」し、初めて定期購読を開始してみたところ、まずその完成度の高さに驚かされた。サービスと提携している雑誌の対象年齢が自身より若干上ではあったものの、見たい/知りたい情報を定期的にダイレクトに受け取っている感覚、そして、10代が大好きな『LINEマンガ』『ピッコマ』のような縦スクロールの読みやすさは、今までありそうでなかったなと感じた。これが2017年からスタートしていた機能だというのは、少し驚きであった。

『LINE MOOK』の狙いは、Instagramの穴を埋めること?

 筆者は『POPEYE』や『CLUEL』、『SWITCH』のようなカルチャー雑誌を好み、これらの雑誌のInstagramをフォローしている。どこの雑誌もかなり熱を入れてストーリーや投稿、プレゼント企画などのイベントを配信しており、雑誌媒体がいかにSNSとうまく付き合っていくことを重要視しているかがわかる。しかし、Instagramはその画像展開の機能に限界があることが難点だ。「号内のショットをチラ見せ!」といった投稿を行うとき、『LINE MOOK』を利用すれば、より雑誌らしいレイアウトと良質な画像を、読者に届けることができるのではないだろうか。

 キャプションについても同じことがいえる。若い世代はSNSで文字を読むことに対して耐久性があるとはいえ、Instagramのキャプションは、長くなればなるほど読みにくくなりやすい(そもそも若い世代は、長い文章はあまり読まないという人が多いが)。しかし、『LINE MOOK』では、編集側が文章を読みやすいように構成することが可能だ。文字の大きさが統一されているInstagramと違い、『LINE MOOK』は文字の大きさやフォントもさまざまに調節できるため、目を凝らさずに読めて、見た目もいい。つまり、雑誌に似てキャプションの自由度がとても高いのだ。そのため、Instagramと『LINE MOOK』を比較すると、『LINE MOOK』はとても読みやすい。またInstagramは「校閲されていない文章が飛び交っている場」であるのに対し、『LINE MOOK』は雑誌の編集部が配信しているものであるため、信頼性も高い。玉石混合であるネットの情報をそのまま受け取ってしまいがちな若い世代に対して、プロの編集を経た文章を、モードや話題性を取り入れつつ配信するというのは、社会的にも大きな意味がありそうだ。

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