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90年、リチャード・アシュクロフト(vo)、ニック・マッケイブ(g)、サイモン・ジョーンズ(b)、ピーター・サリスベリー(dr)の4人で結成される。93年、デビュー・アルバム『ア・ストーム・イン・ヘヴン』をリリース。95年には2ndアルバム『ア・ノーザン・ソウル』発表するが、その後突如解散した。96年後半、新たにサイモン・トング(g&key)を迎え復活。97年2月、2年ぶりのシングルの「ビター・スイート・シンフォニー」が、全英チャート初登場2位を記録し華々しく音楽シーンに返り咲いた。同年9月、3枚目のアルバム『アーバン・ヒムス』をリリース。歴代5位のスピードで全英チャート1位を獲得すると同時に14週連続1位という記録を打ち立てる。そんな矢先、99年にメンバー間の人間関係のもつれから再び解散。
オアシスとほぼ同時期にデビューしたこともあって、頻繁に比較されることが多いが、音楽性は明らかに異なる。クラシック・ロックの系譜を引き継いでいる辺りは両バンドに共通するが、UKロックのダイナミズムを踏襲しているオアシスに対し、ヴァーヴにはサイケデリア志向がサウンドの核に強く根付いている。それはナイーヴな青い鳥が飛翔しているかの如く、危なげな浮遊感をともなっているといえるだろう。そしてアグレッシヴなナンバーから、美しい旋律を奏でるアコースティック・ナンバーまで、狂気の沙汰と言わんばかりの多彩な音世界を確立しているのだ。ヴォーカルのリチャードは解散後ソロに転向、00年、シングル「ソング・フォー・ラヴァーズ」でデビューを果たした。

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